トゥルーマン・ショー | 【邦画/洋画】世にも奇妙な深海部屋【ホラー多め】

【邦画/洋画】世にも奇妙な深海部屋【ホラー多め】

期間限定(予定)の映画の感想ブログです。毎月少しずつ、消化予定。ジャンルはホラー、サスペンスが多めです。

1998年、アメリカ制作。ピーター・ウィアー監督。人生とはショーである。
「おはよう!そして、会えない時のために、こんにちはとこんばんは!」
主人公・トゥルーマンは、看護師の妻・メリルとの結婚生活も、仕事も順調だ。
何もかもがうまくいっている人生のように思われたが、ふとしたキッカケから
トゥルーマンは自らの人生を疑うようになり…。

もしも自分の人生が全て、TV番組として記録されていたとしたら。
妄想だと笑い飛ばされてしまう仮定が、実際に自分の身に起こったとしたら。
そんな怖い話を実際に映画化してみたらこうなった、というような話です。
緻密に作り込まれたセット(トゥルーマンの住んでいる島全体が作り物)や
演技し続けるエキストラの人々、天候すらスイッチ一つで切り替える事ができる
という、とても大がかりな内容でした。妄想に取り憑かれたか、陰謀論を信じているか
そうでもなければ、現実には正気を疑うような話です。こんな話を映画化してしまうのが
すごいと思います。小説でいうところの、メタ表現のような気もします。
画面の構成も面白く、きちんとカメラで撮影しているかのような表現
(画面下の方が黒く丸く縁取られている、レンズのような形も)などが斬新でした。
全ての世界は作り物・嘘で、現実は別のところにある。かつての想い人である
ローレン(※役名。本名はシルビア)にそう告げられ、トゥルーマンは戸惑います。
しかし、彼女の言っていた事は全て事実だったのです。
番組制作者たちは様々な手段を駆使して、トゥルーマンが外の世界へ飛び立つ事を
防ぎ続けましたが、ついに制作者であるクリストフと直接対決になります。
ラストシーンで彼が見せた、深々としたお辞儀には胸を打たれました。
『国民クイズ』や『ザ・クイズショウ』に相通ずるものがあります。

人生とは長いショータイムだよ度…★10
主演ジム・キャリーの演技がすごいよ度…★8