未来世紀ブラジル | 【邦画/洋画】世にも奇妙な深海部屋【ホラー多め】

【邦画/洋画】世にも奇妙な深海部屋【ホラー多め】

期間限定(予定)の映画の感想ブログです。毎月少しずつ、消化予定。ジャンルはホラー、サスペンスが多めです。

1985年、テリー・ギリアム監督、イギリス制作。現実と夢の境界を曖昧にする作品です。
20世紀、どこかの街。情報は記録、調整、剥奪と三つの局で政府によって支配されていた。
誤認逮捕をきっかけに、記録局に勤めるサムは事件へと巻き込まれていく。

明るいBGMがなければ、ある意味では悲惨な話になっていたような気がします。
珍しくデニーロが目立たない(失礼)まっとうなサブキャラを演じていました。
夢の中でサムは翼をつけた騎士となり、謎の美女とのラブロマンスを繰り広げたり
襲い来るモンスターたちを退治したりします。現実の世界では、誤認逮捕の現場を
目撃していたのが夢の中で出会った美女と知り、サムは情報剥奪局の局員に
なるべく、周囲の人間の協力を仰ぎます。謎の美女はテロリスト扱いを受けており
情報剥奪局の局員にならなければ、情報の閲覧すら不可能だったからです。
ようやく感動の再会(サムにとっては)を果たしますが、彼女は自分自身がまさか
テロリストの容疑をかけられているとは知りません。逃げる彼女を追いかけていく
内に、夢の中に現れていたモンスターたちが現実を侵食し始めます。
後半、棺から中身が流れ出すとあるシーンは、そこそこグロいのでご注意を。
どこからが夢で、どこからが現実なのか。あるいは、サムの妄想の世界なのか。
モグリのダクト修理人・タトル(デニーロ)は果たしてヒーローなのか。
劇場で公開された当時は、映画会社によってOKを出されたハッピーエンド版しか
お目にかかる事はできなかったようです(参考:Wikipedia該当ページ下部)
今回借りたDVDはスペシャルエディションと銘打った、監督自身が納得のいくEDにした
2時間越えの方なので、最後まで気を抜けません。ラストシーンでは、本来とても明るい
BGMのはずなのに、脱力感に襲われます(ある意味、印象に残る曲です)

BGMをうがった視点で聴いてしまう度…★5つ
現実と夢の境界線を越えろ!度…★7つ