『手仕事』…という言葉に温かみを感じ手にとった本

山椒仕事に梅仕事、日本には四季の産物を大切に
その季節のみ楽しめる手仕事がある


『手仕事』って言葉には
日本人の自然を敬愛する姿勢と
とても心のこもった響きが感じられる

自然のもつ美しさや、自然が作り出す様々な産物。
柔らかな桐や杉は箪笥や箱入れに
堅い欅や栗の木は、すりこぎやまな板
正目の檜は、見ているだけで美しい製材へと形を整える

藁はござやしめ縄に、竹の木もカゴや背負いこに作り替えられる
自然を身近に感じ、利用されている先人の知恵

東北地方を訪れると、とても魅力的な竹細工や木工品に出会う
長い雪の季節を、家の中で暮らす生活に根付いた
北国の丁寧な『手仕事』

心惹かれる作品の数々には
全てが生活に密着した必需品が多い
そっか。
手仕事と言うのは、日々の暮らしの中で生まれ
身近にある自然からの贈り物を無駄のないように利用した
逸品揃いと言うことだ。

経験と知恵の中で、実用に堪え得るよう丁寧に作られ
その中で技や技術が培われてきたのだろう。

使い捨てが当たり前のこの時代、
こんなにも豊かな自然に恵まれ、
その産物を生かした、心のこもった丁寧な手仕事を
大切に受け継いでいかなくてはいけないだろう。

そして、手仕事を楽しむ生活のゆとりも
とても贅沢な時間のように思う