春のあなたは冷たくも少し爽やかな
心地よい
自転車に乗り、距離を長く走る

顔に当たる
久しく感じ得なかった気持ちよさ

楽しい嬉しい、どこまでも続く
下り坂
こがずとも進む

コンビニからの帰り道

ひたすらに漕ぎ続け、

ふくらはぎの痛みを感じながら

広い大地に佇んでいる


苦痛にゆがむ私の表情さえも
和らぎを与えてくれる

もう少しだよ、頑張ろう
と背中を押してくれる

交差点の先に見えた小さな家

汗をかきながら
自転車を降りる、あなたはこう言う

「共に感じよう、

生まれ変わった私と温かな心を」