いつものカフェに、あっちゃん、電さん、Kさん、YGさん、ゆさんが来ていました。

KTさんそろそろこの辺をウロウロしてるんじゃない?

ふと、KTさんの噂をしました。

しばらくして、KTさんが来ました。

噂をすると来ちゃいます。

今度は、鮎羽さんの話題がでました。

噂すると来ちゃうかもよ。

店長は、

明日朝、病院の予約とってるんだよ。

あまり深夜遅くまで営業したら、朝が困ってしまいそうです。

私も翌日朝が早いので、日付が変わってしばらくして、帰ることにし、会計をすませました。

あっちゃん、Kさん、電さんも会計をすませました。

ポイントカードのスタンプを押してもらうのを待っていると、

鮎羽さんが入ってきました。

帰ろうとしているところを見て、びっくりした様子で悲痛な声をあげました。

えー? ミントさんもう帰っちゃうの?

既に閉店時間を過ぎて入ってきて

何を行ってるんでしょう。

遅いよ。

Kさんもあっちゃんも口々に言いました。


席が空いたから座ればいいのに、
狭い通路に立ちふさがって、
みんな、店を出ることもできません。

しばらくして
送って行くと言って鞄だけカフェに置いてみんなとでてきました。

ミントさーん

甘えるような声を出して、近づいてきます。
とっさにあとずさりして、逃げても、すり寄ろうとします。

テンションがいつにもまして、変です。

私は、白っぽいカットソーと、白地に花柄のスカートでした。

それを見て鮎羽さん。

今日は白装束ですね!

は?
白装束じゃありません!

なんだか失礼な言い方なので、強く拒否します。

しかし、鮎羽さんは、聞いていません。

白装束だ。色んなものが浄化されそうですね!

意味がわかりません。

なにかにつけて近寄ろうとする鮎羽さんから逃げ回りながら、

あっちゃんと電さんと一緒に駅の階段を登ります。
階段でも進行方向を妨害するように接近してくるので、
あっちゃん、電さんとフォーメーションを組むようにして、
進路を確保します。

電さんにベタベタとさわり、抱きつこうとする鮎羽さん。

お酒もかなり入っているようです。

駅の反対側に出ると
突然、ゲリラ豪雨が降り始めました。

これは…

あっちゃんは持っていた折りたたみ傘を開きました。

わたしも折りたたみ傘を。

ん?

大丈夫か?

傘2本…。

あっちゃんが電さんに傘を差し出しました。

ってことは…。

鮎羽さんがものすごい勢いで、
私の傘に入ろうとして接近してきました。

ちょっと待って!

いつも以上に変なテンションの鮎羽さんと、小さい折りたたみ傘に入りたくありません。

鮎羽さん、ここまででいいです。

やだ、送って行くんだ。

ゲリラ豪雨の中に強引に出ようとする鮎羽さん。

送ってもらった方が心配です!

電さんが鮎羽さんを抑えると、鮎羽さんはジタバタ暴れました。

あっちゃんが
目とジェスチャーで言いました。

今のうち、行って!

逃げるように、というか、
ほぼ逃げて、その場を離れました。

逃げのびた後もしばらく、恐怖感が消えませんでした。

鮎羽さん。

レッドカードです。

いつものカフェにゆさんが来ました


今日はお土産があるんです。
と、ゴソゴソとお菓子を出しました。

あ、あのお店に行ったんですね。

あっちゃんが言いました。

近くに新しく出来たお店。
先日、ゆさんが行ってみると
そのお菓子が売り切れで、

そのお店の店長さんが、
今度来たときに一個オマケしてあげるよ!

と言ったというのです。

本当ですね⁈

と、なぜかメラメラするゆさん。

変装をして行って、本当にオマケしてくれるか、みてやるわ!

と、ゆさん。

ゆさん、何のため?

疑問に感じたのですが、ゆさんはゲームのように思っているのかもしれません。

そして、再びお店に行ってお菓子を買って来ました。

変装して行ったんですか?

変装して行ったけど、すぐばれたの!
前に行ったときはすっぴんだったから化粧をして、メガネを外して、声まで変えたのに!

悔しがっているのか、落ち込んでいるのか、うなだれるゆさん。

そんなに落ち込まなくてもいいのに。

オマケに、年齢も公開しあっちゃって、名前も苗字を教えちゃって。
もう、どうしたらいいのか。

うなだれる、ゆさん。

自分のことをオープンにしている人の方が、打ち解けるよ。

店長が言うと、

オープン過ぎたんです!

と、うなだれ、テーブルに突っ伏しました。

それから一時間くらい、突っ伏した後、

もう二度とあの店には行けない、
と言いつつ帰っていきました。

ゆさん、極端すぎて、お菓子を売っていたお店の人もびっくりです。

わざわざお化粧していったこと。
話し過ぎて、極端に落ち込んだこと。

そのお店の人のこと、意識してるんじゃないかな、という気もします。

いつもより帰りが大幅に遅い日、
いつものカフェに向かっていました。

ミントさん!

呼び止める声がして振り向くと
仕事を終えたHTちゃんがいましたが。

遅いですね。

うん、そう。

既にかなり疲れていました。

鮎羽さん来てます。
と、HTちゃん。

え?やだ。疲れてるときに対応したくない!
と、思わず言ってしまう私。

最近の鮎羽さんはテンションが高くて
ちょっと引いてしまうレベルなのです。

隣に座ったりしたら、無遠慮に接近してくるので
防御していると疲れてしまうのです。

カフェにいってみると、やはり鮎羽さんがいましたが、
直前に来たゆさんが、鮎羽さんの隣にいました。

替わりましょうか?
席を移動しようとする、ゆさん。

いいです!いいです!

隣の席は避けたいです。

鮎羽さんが、ゆさんの陰から身を乗り出しました。

ミントさーん。
あ、この間プレゼントしたブレスレット、今日はしてくれてないんですか?

先日、ブレスレットをくれた鮎羽さん。

今日は、つけてないですよ。

今日は仕事ですもんね。


ブレスレットをつけてなかった理由を勝手に仕事のせいにする鮎羽さん。

つけてもつけなくても
いちいち反応しそうです。

ゆさんの前に割り込むように身を乗り出しているので、

ゆさんがまた言います。

あの、やっぱり席を替わりましょうか?


いいです!いいです!

ゆさんも居心地が悪そうです。

でも今日の鮎羽さんのテンションに間近では耐えられません。

ミントさーん。

こちらを見ながら頭をゆっくり上下に二回動かします。
全身見られているみたいで、
ちょっと…。

今日は黒なんですね。

私の服について言いはじめました。

しかし、このカットソーは、紺色で黒ではありません。
しかも、シンプルなデザインで、
わざわざ話題にされるようなものではありません。

失礼な目線で無遠慮にみたあげく、結果、ちっとも詳細を見ていません。

飲み物が運ばれてくると、
グラスを持ってハイテンション。

乾杯!

しかしこちらのテンションは低いです。


ノリを合わせずに、グラスを寄せるだけをしました。

今日は疲れてるんですか?

また身を乗り出して来ます。

別に…。

引き気味にしていると
鮎羽さんは、哀れむような口調で言いました。

ほんっとうに疲れてるんですね。


余計に疲れさせておいて、そういうことを言うと、ちょっとイラッとします。

少しして、電さんカフェに入ってきました。

その途端、大声で電さんに声をかけます。

この間の、ウィスキー、再入荷したよ!

鮎羽さんと電さんの間の位置には、
初めてくる、他のお客さんがいました。

そのお客さん達が帰った後で店長が
鮎羽さんに注意しました。

知らないお客さんもいるときに、
大声出さないで。

鮎羽さんを知っている人でも
そのテンションの高さに引き気味なのに、
初対面の人は、
常連が騒いでいると
とても居心地が悪いものです。
アウェイ感というものでしょうか。

なんだかイエローカードもらっちゃったみたいだな。

限りなく、赤に近いけどね。

店長は、本当に目に余ったようです。