イギーがiPhone5sを手に入れて

また1か月の月日が流れました。

 

イギーはそのiPhoneを完全に自分用にカスタマイズしました。

新しいSIMカードを入れ、

iCloudを同期し、

どこに行くにも肌身離さず持ち歩いていました。

 

厳密には貸してもらっているだけでしたが、

イギーの中では、もう完全に自分のものだったのです。

 

 

iPhone6のSIMロック解除を依頼して

計2か月が過ぎたある日、

とうとうパキスタン店主がイギーに電話を掛けてきます。

 

ところが、

どうしたことでしょう、イギーはその電話を完全に無視しました。

 

店主は3日間に渡り、繰り返し電話をかけましたが

イギーがその電話に出ることも、

ましてや折り返し電話を掛けることもありませんでした。

 

それもそのはず、

イギーは借りているiPhone5sを

このまま自分のものにしてしまおうと企んでいたのです。

一歩間違えれば窃盗罪ですネ。

 

 

イギーにとっての最悪のシナリオは、こうです☟

iPhone6のSIMロック解除は失敗

iPhone5sを返して、€85を返金してしてもらう

手元には元々所有しているandroid(1GB)のみが残る

中古携帯ショップで€180以上出して他の携帯を購入する

 

つまりイギーからしてみても、

このiPhone5sは手放したくないのです。

 

もちろんイギーの電話番号や住所は店主に教えてありましたが、

電話番号なんてSIMカードを買い替えれば簡単に新しく出来るし、

約1ヵ月に1回のペースで引っ越しをしているイギーです、

もちろんこの時も、すでに店主に教えた住所には住んでいませんでした。

 

逃げようと思えば

簡単に逃げられる状況にあったのです。

 

 

イギーは、店主からの連絡を無視し続け、

気が付くと2週間が経っていました、、、。

 

 

 

 

つづく。