こういう車に乗っていると(と言いながら全然乗ってないじゃん)、いろいろと出会いもあって、
ハンガーもうひとつ。
交友関係が広がると、世間のモパー関係の話等もいろいろと入って来たりする。
そうですか・・・あのXXXXが・・・そういう状況になっているんだ。
うーん、誰がいいか悪いかなんて、俺には言えない・・・。
ただ皆それぞれが納得行くような結果になればいいなと思います(そんなのありえないって言われるかも)。
仕事を受けたからには、やるべきことはやるべきである。
相手が債務履行をしているなら尚更。
本来は、金を払えばその対価を受取るのは当たり前なのだが、
その常識が、日本のアメ車業界では結構覆されるのを見てきた。
「だらしないアホだ」と言ってしまえばそれまでだが、
どうしてこういうことが結構な頻度で起きるのだろう。
アメ車というよりはオールドカーホビーの世界では
日本だけでなく、どこでも起きることなんだろうか。
まったく、情けないというか、残念な気持ちでいっぱいだ。
これでは誰も安心してショップになんか仕事を依頼出来ないではないか。
起きてしまった事実にはどう対処すべきか。
トラブルの解決というより、自分の心の解決のことを言っているのである。
自分も車で金銭的時間的に痛い目に合わされた方で、
拙い経験から言うと、当然の様に悪い相手方を攻めるのはたやすいものの、
最終的に自分を癒すには、やはり起きた現実を受け止め、納得すること以外にないのかなと思う。
「しょうがない。全ては自分からはじまったこと」
「すべては俺の責任だ。経験からは学べば良い」
「訳の分からん車乗って楽しもうだなんて、所詮、俺もアホだったのだ」
こんな感じだろうか・・・。
当初は私も車でエライ目に合わせられた野郎に対して
「あの野郎、XXXXX!」と時折殺意のようなものを抱いていた時もあったが、
このように相手を攻めて、不幸な事態の原因を相手に見出していても、
これがまたどうしょうもないほど救われない・・・当たり前だ。
人を憎んでいるわけだから。
理由は何であれ、そんな憎しみを抱いていては幸せになれる訳がない。
そういうことに気づいてからは、過去に起きたすべてのことは必然で、
過去があるから今の自分があると、過去の全てを肯定しております。
事実、過去の車のトラブルがあったからこそ、こうして自分でエンジンが組める
(まだ回してないのに早くないか?)ようになったのでしょう。
そもそも、前の車でトラブったからこそ、このクーダを手に入れたのです(更なる苦行をかついだとも言える)。
ちなみに殺意(?)を抱いていた一人、アメリカ人の職人(厳密にはカナダ人)とは、
LAの彼の家で居候の結果、憎しみを超えて、なんと最後には友人同士になってしまった・・・。
海外でのトラブルでの件でも助けてもらったり、こちらからマッスルカーを輸出してあげたりと、
仕事的なことでも付き合いがあって、今でもたまには連絡を取り合っている。
なんだかんだで彼とも8年目の付き合いとなる・・・これもトラブルがあってこその友人関係。
逆境をバネにして、更なる幸福を掴む・・・これしか生きる道はないのじゃ・・・。
つーことで、まだまだ完成は遠いですが、はりきってUPしたいと思います。
今回で一応エンジン終わりです。

水ポンプ付きました。例のエーデルのムニュムニュを塗り、ガスケットをかましてボルト締め。
モパーのBBはボルトの先が水路とつながっていないので、例のARPのルーブを塗って締めます。

何をしているかというと、レデューサーの自作。といっても頭を飛ばすだけの簡単な作業。
水ポンプはアフターマーケットのアルミ製で、実はヒーターホース用のニップルの穴が2つとも
同じ径だったりする。ところが、70のニップルはそれぞれ系が違うため、そのギャップを
埋めるためにこのレデューサーが必要となってくる。
今回はたまたまインテークにそのサイズのレデューサーがのっかっていたため
(前のショップさん、ありがとね)、こちらをそのまま使った。

レデューサーがバッチリ収まりました。なんで頭を飛ばしたかというと、ヒーターホースをきちんと
被せたい為。こんなところに真鍮のレデューサーが見えていては興ざめです。

何をしているかというと、水ポンプの裏側の塗り残しの再塗装。
ここだけアルミの地肌が出ているのも気持ちが悪い。

キャブのリターンスプリングブラケット、スロットルケーブルハンガーとプラグコードハンガー。
ハンガーは黒からの塗り直し。

燃料ポンプの取り付け口も塗装。
塗らないと地肌の見える部分が出来てしまう。

オイルディップスティック。
ブロックに差し込むのには結構苦労しました。
ブロックの中で折れると悲惨でしょうね・・・。

小さい写真では仕上がり具合が分かり辛いのではと思い、こちらをあげました。
艶々に仕上がっております。

プラグコードハンガーも艶々に。

スロットルケーブルハンガー。エーデルのインテークなので、ちょこっと削ってあります。

オリジナルはエンジンまるっと(エキマニも一緒)にどばっと吹いているのですから、
あくまでオリジナル風です。でもきれいな方が気持ちが良いのでこれでOK。

燃料ポンプのプッシュロッド。下はコンプのローラーカムシャフト用のもの。銅製です。

燃料ポンプを付けて、エキマニは仮付でとりあえずしゅーりょー!
やっとこさエンジン終わりました・・・はふはふっ!
ちなみにキャブはお飾りで載せてあるだけです。
ちなみに覚えている範囲で適当に仕様を言いますと:
ブロック: 060オーバーボーリング (なので383ではなく394、6.46リッターですな)
オイルパン: マイロドン、ストックスタイル
クランクシャフト: ストック鍛造 ダイナミックバランス クロームラッピング
コンロッド: イーグル、Hビーム
ピストン: ダイヤモンド、鍛造ピストン 4.310ボア
ピストンリング: トータル・シール
シリンダーヘッド: 440ソース、ステルスヘッド
タイミングチェーン: コンプカム、ビレット・スティール・タイミングチェーン
ウォーターポンプ: マイロドン、アルミニウム・ハイヴォリューム・ウォーターポンプ
フューエルポンプ: カーター、カーター・ハイパフォーマンスタイプ
カムシャフト: クレーン、ハイドロリック・ローラー・カムシャフト ADV Dur. 284/292
リフター: クレーン、ハイドロリック・ローラー・リフター
プッシュロッド: クレーン
ロッカーアーム: ヒューズ、ローラー・ロッカー・アーム 1:1.5
インテーク: エーデルブロック、パフォーマーRPM
キャブレター: デーモン、マイティ・デーモン750cfm メカニカル・セカンダリー
エグゾーストマニホールド: ストック
エンジンはこれでひとまず完成。
一見ストックの様な、ストリート・パフォーマンス仕様。
モパーなので(?)オリジナルの外観は欲しい。でもマッスルは感じたい。
自分にとっては理想的な仕様のエンジンであります。
勝手な想像では380 - 400馬力ぐらいじゃないかなと思っております。
ストローカーも考えましたが、3.375インチという比較的短いストロークの
383の持ち味は残すべきであると思い、ノーマルストローク仕様となっております。
ストロークが短い方が、フルローラー化されたバルブトレインとの相性も良いのでは
と考えております。
以前との仕様の違いはピストン、ヘッド(スペックはほぼ前回と同じか)、ロッカーアーム。
あと、エキマニはオリジナル。見た目は断然こっちのが好みだ(今だけかも)し、
排気音がどう変わるかが楽しみ。
さて、ホッとするのもつかの間で、これからはまたボディの作業へと戻ります。
逆境をバネにして、更なる幸福を掴むのじゃ!