今回は、WISC-Ⅳについて。

WISC-Ⅳとは、正式には、「ウェクスラー式知能検査」と言い、「Ⅳ」は第4版という意味です。

発達の心配があるお子さんや大人が受ける検査として、かなりの医療機関や教育機関で最初に受ける検査のようです。ただ、WISCは知能検査なので、スコアが80あるいは75以下となると、軽度知的障害などの診断がでますが、それ以上だと、「正常範囲内です」というだけの回答や本人の得意不得意の指摘をされるだけです。我が家の娘はまさに「正常範囲内です。でも〇〇が苦手かもしれません。」という無責任な回答が返ってきただけでした。

 

さて、娘についてですが、娘は、小学4年生と小学6年生の2回、WISC-Ⅳを受けています。

1度目の小学4年生の時の結果は、
言語理解127 知覚推理(124) ワーキングメモリ(133) 処理速度91
でした。
知覚推理とワーキングメモリの数値が( )付きなのは「下位検査の中で差があるため、参考値」という説明でしたが、言語理解と処理速度は確かな数値のため、その数値を考えると差(ディスクレパンシー)は36あります。

2回目の小学6年の時の検査は、
言語理解109 知覚推理104 ワーキングメモリ100 処理速度86
でした。
この時、娘は精神的にかなり辛い状態で、都立小児総合医療センターに入院していました。そこで受けたWISC-Ⅳの結果です。
言語理解が高く、処理速度が低いという特徴は、1回目のWISC-Ⅳと同じで、この時の差(ディスクレパンシー)は23あります。

ウェクスラー式知能検査では、特定のIQは突出しているにも関わらず、他の特定IQが平均を大きく下回る現象をディスクレパンシーと呼び、このディスクレパンシーが15離れていると、発達障害と診断する医師もいるそうです。


娘がWISC-Ⅳを受けたときに、親の私に、ディスクレパンシーのことは一切説明されませんでした。それどころか、「標準の範囲内にいるから(知的障害という意味らしいです)、問題ない」という説明のされ方をしました。
退院してからの親の対応を指導されましたが「学校に1日でも通えたら褒めてあげてください」とか「家で好きなことをたくさんして心が満たされたら何でもできるようになります」という内容でした。当然、そんなに簡単なことではなく、対処の仕方も間違っているわけですから、悪化の一途をたどるだけでした。
その後も、都立小児医療センターに通院を続けましたが、結局のところ「親が毒親」とか「本人の努力」と、素人のようなことを言われ続け、医療に対して不信感が増しただけでした。
娘も都立小児医療センターに通院するのを嫌がるようになり、発達専門クリニックに通院しましたが、娘が摂食障害を起こし、入院を勧められ、結局都立小児医療センターに戻されてしまいました。

医師の説明を安易に信じてしまった私も馬鹿だったと思いますが、周りに似た例もなく、学校の先生も理解がなく、環境にも恵まれなかったとも思います。
なぜもっと正しい情報を探さなかったかと、今になって悔やんでも悔やみきれません。