不倫相手の子を宿した野々宮希和子は、説得されて堕胎。
一方、彼の奥さんには子供が生まれる。
希和子は、眠っていたその女の子を一目見ようと留守宅に忍び込み、衝動的に誘拐。
薫と名付け、友人の家、立ち退きを迫られる見知らぬ女、そしてエンジェルホームという宗教集団、と転々と逃亡しながら、育て始める。
やがて小豆島で穏やかな生活を送り始めるも、遂に警察に捕まる事となる。
一方、誘拐された子供は、本当の名を恵理菜といい、その時、既に4歳。
好奇の目と、戸惑い、いつまでもよそよそしい家族。
そして17歳になった恵理菜は、あいかわらず周囲に馴染めないまま、かつての希和子と同じように不倫の末、子を身ごもる。
不安の中、過去を紐解きながら、次第に両親、妹、そして希和子の事を理解していく。
内容はこんな感じ。
これが、丁寧に描かれている。
なので無理が無い。
全体に優しい空気が流れ、登場人物全てが、同情すべき者であり、犯罪も必然に思えた。
他の作品も読んでみたい。

