中学1年の頃に、不登校になり数ヶ月続くと、急に先生から何枚か手紙が届いてきた。
その手紙を見てみると、「○○くんはサッカーが上手と聞きました!サッカー教えてよ!”みんな待ってるよ!”」「ゲームやってないで、学校に来いよ~!”みんな待ってるよ~!”」みたいなのが書いてあった。
取ってつけたように、どの手紙にも「みんな待ってる」って書いてあって笑ってしまった。だって、不登校の生徒を待ってるわけないんだから。仲が良くない限り、普通は気にしてない。小中高と通っていたら、1度はクラスに1人不登校の子が居た経験があった人は多いと思う。みんなわざわざ、その空いた席を見て「○○さん待ってるんだけどな...」って思います? たいして仲良くもない、関わりも深くない不登校の生徒を気にかけることなんかないんです。自分が不登校になった中学時代なら尚更、数年後数カ月後には受験が控えてるんです。
先生や大人達は、子供を馬鹿にしすぎだと思う。どう見ても、書かされてるって理解できた。馬鹿な13歳のガキの俺でもわかったんだから、みんな見抜いてる。不登校になる原因は多くあると思うけど、その中でも「人間関係」がトップだと思ってる。そんな人にとって、唯一の逃げ場は「家」なわけで、その家にまでおしかけてきて、手紙渡して行くとか追い詰めてるとしか思えない。
それと同時に、「申し訳ないな」って感情も湧いてきた。
手紙だったり寄せ書きがそれからも送られてきたけど、全部が同じ内容なんだよね。「ゲーム好きなんですね!」「サッカー上手らしいですね!」「みんな待ってるよ!」「○○くんのこと知りたいな!」だいたいこの4パターン。書くことないよね、ごめんねって思ってた。ほとんどの人が大して関わってないんだから同じになるのは当たり前だし、仲も良くない不登校の生徒を誰が待っているのかいつも疑問だった。生徒はただの犠牲者で、何より怖いのが、こんな手紙が励ましになると信じて疑わない先生と大人達だ。
不登校の理解者は同じ不登校しか居ないんだなって思ったって話しでした。