■『Battlefield 6』がヌルサクに 内蔵GPUの性能アップに大きな期待感 Panther Lakeでは、内蔵GPUとAI性能も重要な要素として位置づけられている。内蔵GPU「Arc B390」は、AIを活用したフレーム生成機能を備え、外付けGPUに頼らずとも3Dゲームがプレイできる性能を目指して設計された。 CES会場で行われたデモでは、ノートPCの内蔵GPUだけで最新ゲーム『Battlefield 6』を快適に動かす様子が披露された。内蔵GPUが補助的な存在から、いよいよ実用的な処理基盤へと変わりつつあることを印象づけるものだった。 AI性能については、CPU・GPU・NPUを含むプラットフォーム全体で最大180TOPSの処理能力を備える。とくに大規模言語モデル(LLM)の推論では、内蔵GPUに搭載されたXMXユニットが中核を担い、高負荷な処理を効率よく実行できる設計となっている。 実機デモでは、300億パラメータ級(30B級)のモデルを完全にオフライン環境で動作させ、自然な対話に加えて外部ツールと連携する「AIエージェント」として安定して動く様子が確認された。一方で、NPUは音声処理や常時稼働型のAI機能などを低消費電力で担当し、GPUに負荷を集中させない役割を果たしている。 重い推論処理をGPUが担い、常に動き続けるAI処理をNPUが支える。こうした役割分担によって、性能と電力効率を両立させる構成が明確に打ち出されている点も、Panther Lake世代の特徴と言える。 通信環境に左右されず、データを外部に送らない。この特性は、応答の速さやプライバシーの面で、これまでのPC体験とは異なる価値をもたらすだろう。■Panther Lakeの登場でPCは再び「考える端末」に インテルが「Core Ultra シリーズ3(Panther Lake)」で示したものは、チップ性能の競争の先にある「PCの役割の変化」だ。 かつてPCは、計算や処理、判断まですべてをローカルで行う存在だった。しかしクラウドの普及により、重い処理はサーバー側に任せ、PCは入力と表示を担う端末へと役割を移していった。生成AIの広がりによって、その傾向はさらに強まり、「考える」部分はクラウドにあるという使い方が一般的になりつつある。 Panther Lakeが提示しているのは、そこからの揺り戻し。高い電力効率と内蔵GPU、そしてNPUを組み合わせることで、AIの判断や生成を再びPCの中で動かせる環境を整えようとしている。通信環境に左右されず、データを外部に出さずにAIを使える点は、速度やプライバシーの面でも意味を持つ。 すべての処理が一気にローカルへ戻るわけではないだろうが、それでもクラウド一辺倒だったAIの使い方に、もうひとつの選択肢を示した意義は大きい。Panther Lakeは、PCを再び「考える場所」として取り戻そうとする、その第一歩と位置づけられる。 「Core Ultra シリーズ3(Panther Lake)」は現在生産が行われており、1月27日よりグローバルでリリースされる予定となっている。プレオーダーは1月6日から始まっており、2026年上半期を通じて同チップを搭載したPCが展開されていく予定だ。
楽しみだー😌
