大学のマスコミ関係の授業で、神保町に行ったらここは絶対行かなきゃダメだろうという店を、教授の独断と偏見で五つ挙げてくれました。
①いもや 天ぷら屋
②さぶちゃん ラーメン屋
③さぼうる 喫茶店
④兵六 居酒屋
⑤ランチョン ビアガーデン
いやはや、これはどれも名店ばかり。共通するのは、どの店も何十年も営業しているという点ですかね。全て紹介したいところですが、一応ラーメンブログなので、今回は神保町の「さぶちゃん」を紹介します。
神保町駅を出て白山通りを水道橋駅方面に向かい、「キッチン グラン」という洋食屋の路地に入った所にひっそりと佇むこのラーメン屋、40年以上前から営業してる伝説的なお店なのです。このお店の売りは、ずばり、、、
元祖半チャンラーメンのお店!!
この「さぶちゃん」は、ラーメンと半チャーハンのセットの発祥のお店として名高いのです。ちなみにコチラの店主は、以前紹介した「伊峡」で修行したと言われています。まあ、昔ながらのラーメンを出すお店なのは想像に難くないでしょう。
店内は、それはもう昭和レトロの香りしかしない。朱色のカウンターの7~8席のみで、卓上には箸とS&Bのコショウだけ。BGMはもちろんテレビの音。内装も古めかしく、衛生的にも必ずしもキレイとはいえない。メニューもラーメンとチャーハンを組み合わせた5種類のみの潔さ。このどことなく至らない感じが、妙に良い意味でのお店の個性になってるから不思議。
「さぶちゃん」に来たからには、もちろん半チャンラーメンを頼みます。注文を告げると、店主が丼に手早く醤油ダレ・鶏油・ネギ・魔法の粉を入れ、座っているワタシの目の前にその丼を置く。麺を大きな中華鍋に投入し、茹で上がる前に店主がタバコを一服(笑)
タバコを灰皿に置き、茹で上がった麺を丼に入れ、メンマとチャーシューがのってラーメンの完成。続けて、作り置きのチャーハンに火を入れ(笑)、軽く皿に盛ってチャーハンの完成。
☆半ちゃんらーめん(690円)
おぉ、まさしく懐かしのビジュアル!!この味に魅了された野郎達がどれほどいることか…。
スープは鶏がらベースで、濃い目の醤油ダレが前面に出てくる。鶏油の口当たりの甘さもありつつも、ほんのりとショウガの風味もする。そこにほんだしの香りもかぶさってきます。日によって味がぶれますけど、基本的には後味スッキリです。
麺は小池製麺所という「さぶちゃん」以外に見たことのない製麺所の麺。この細いストレートな麺は、茹で上がりは柔らかめ。こういう昔ながらのラーメンは、共通して柔らかめに茹で上げますね。
具は、ネギ・メンマ・チャーシューの三つのみ。メンマはかなり甘めに味付けされたもの。チャーシューは食べ応えのあるモモ肉で、こちらは薄めの味付け。
チャーハンは玉子がたっぷり入ってて、パラっとしたものではなく、ちょっとべチャっとしてる。醤油が強く感じられるシロモノで、チャーハンに入ってる肉がおそらくラーメンのチャーシューを細かく切ったもの。量は少なそうに見えて、意外と多い。
40代~50代の男性諸氏には、まさに伝説のラーメン店!!
こうして冷静に考えると、「さぶちゃん」のラーメン&チャーハンはかなりいい加減かもしれない。だけど、40年以上も変わらずこの味で通したラーメン&チャーハンは、ノスタルジーの一言で片付けられない魅力があるのは事実。
それは店の雰囲気かもしれないし、寡黙だけど人の良い店主のなせるわざかもしれない。そういった魅力全てが一杯のラーメンやチャーハンに収斂しているのではないだろうか。
お世辞にも素晴らしく美味しいラーメン&チャーハンだとは思わないけど、逆に素晴らしく美味しいラーメンを出す店が必ずしも繁盛店になるわけじゃない。「さぶちゃん」でラーメンを食べる度に、そのことを痛感します。
このところ店主の体調不良で臨時休業が多かったようですが、身体に気をつけて頑張ってもらいたいものです。
私的評価 E~S
今回のお店:さぶちゃん
住所:東京都千代田区神田神保町2-24
TEL:03-3230-1252
営業時間:11:30~15:00/16:20~19:30
定休日:日祝
最寄り駅:地下鉄半蔵門線、新宿線、三田線「神保町駅」







