今回は変り種としてよくメディアに登場するラーメン屋さんです。またまたテレビ番組の「行列の出来ない激うまラーメン屋」でも紹介された店ですね。




いつのまにか屋号が「覆麺」から「覆麺 智」に変わったらしく、変更後は初訪問。お店の前に着くと、




ラヲタ、それはメタボに至る病。





あれ?お店の前に飾ってあったプロレスラーみたいなマスクが牛骨に変わってる。いわゆる「がんこ系」のスタンダードな外観ですな。



ここでさらっと「がんこ系」の説明を致しますと、今から20年以上前、創始者が西早稲田で始めたラーメン屋が原点です。看板や店名が無く真っ黒な外観で、店頭に牛骨が吊るしてある日だけ営業する(もちろん吊るしてなかったら休業)という、とても変わったラーメン屋でした。肝心のラーメンの最大の特徴は、




目玉が飛び出るくらいくらいしょっぱい!!



あとは、スープが熱い・麺が硬い、など。暖簾分けの店も多いのですが、しょっぱい・スープが熱い・麺が硬いはどの店も共通してるようです。創始者である一条氏(以下、家元と表記)はとても風変わりな人物で、一つのお店が繁盛しだすとそのお店を弟子に譲り、本人は行方をくらませてしまう。しばらくしたら別の地域でラーメン屋を開き、繁盛したらまたいなくなる、その繰り返しみたいです。



説明はこのくらいにして、いざお店に入ろうとすると、ドアにこんな張り紙が。


ラヲタ、それはメタボに至る病。



いやー、家元らしい個性的な張り紙だわー。初めて行ったら、期待が高まりますな。



店内に入ると、



あれ?マスクマンがいない…。



そう、開店当初はマスクをかぶった店員さんしかおらず、店内BGMもプロレスラーの入場曲(アントニオ猪木とか天龍源一郎とかブルーザー・ブロディとか)が流れているという、なんとも遊び心がある?お店だったのです。しかし、現在は素顔の店員さんになったんですね。だから屋号が変わったのかな??




ラヲタ、それはメタボに至る病。


☆味玉覆麺(880円)



久々に食べてみると、




あら?味がかなり変わってる…。何より、しょっぱさが軽くなった。




ふーん、お店が出来たばかりの頃のラーメンは、とにかくしょっぱくてスープが全く飲めなかった。あと魚介がもっと効いてたな~。ルックスは全く同じですけど。



新しいラーメンは、それでも他店と比べるとしょっぱめですけど、動物系と魚介系のバランスが取れたもので、後味にキリッと醤油が立つラーメンですな。しょっぱい・スープが熱い・麺が硬いの三つは変わってませんね。あ、スープの熱さはそれほどでもないか。



味的には写真で想像がつきそうな感じのサッパリ系ラーメン。無化調だけにすっきりとした味わいですな。こういう醤油ラーメンに揚げネギっていうのはバッチリ決まるんだよな~。味・食感・風味を増してくれる。シャキシャキのモヤシもこのラーメンにはぴったりですな。しょっぱさを中和してくれる。チャーシューはホロホロ崩れるタイプで、昔流行った背脂チャッチャ系ラーメンはこういうタイプのチャーシューが多かったなぁ。



普通に美味しいラーメンでした。味の確認のためにも比較的飲みやすくなったスープを飲んでると、店員さんから「素晴らしい!!」の一言。なんだなんだ??




ラヲタ、それはメタボに至る病。


えー、なんでもスープを8割以上飲むと会員証をくれるそうです。夜は会員制だそうな。会員証といっても、黒い画用紙にシール貼っただけじゃん。わー、相変わらずふざけた店だわ。



せっかくなんで、翌日に会員制の夜営業に行ってまいりました。



ラヲタ、それはメタボに至る病。



ていうか、会員証いらないんじゃないの、これ。店内に入ると、




「お疲れ様、よく来てくれたね。」




おぉ、この仙人みたいなヒゲの男性、まさしく家元だ!!



実はワタクシ、「がんこ系」ラーメンを初めて食べたのはかれこれ15年くらい前で中学~高校生の時です。友人の家の近くに変な店が出来たとのことで、みんなで行ってみました。壁は真っ黒に塗りつぶされ、骨がぶら下げてあり、窓もがなければ看板もない。ラーメン屋ということだけは知っていたので、ワタシ達の間では「骨ラーメン」と呼んでました。外から中が全く見えないという恐怖心がありながらも、ラーメン屋で行列が出来るという光景がみんな初めてで興味津々だったのです。



おそるおそるみんなで店内に入ると、ナマズの様なヒゲをした気難しそうなおっちゃんがひとりでラーメンを作ってます。店内に貼ってあるメニューを見ると、ラーメンの種類は「さっぱり」「こってり」の二種類しかなく、しかもラーメン一杯1000円!!お小遣い制だったワタシ達にはハードルが高いです。



値段とメニューの少なさに驚きましたが、一番面白かったのはその日のラーメンに点数がつくことです。毎回、その日のラーメンのスープの出来具合いを点数にして店内に貼り出し、80点以下だと休業というシステムでした。スープの出来が80点以上だと店頭に骨が吊るされ、その日は営業となるわけです。



残念ながらラーメンの内容はよく覚えてないんです。一杯1000円のラーメンをそう簡単に食べれなかったものですから。ただ、とにかくしょっぱいということだけは覚えてました。「さっぱり」でもしょっぱ過ぎて、「こってり」を一度も食べたことがないくらいです。




その当時のことを今回の夜の訪問で家元に尋ねました。その当時の体験をナマズの様なヒゲをしたおっちゃん、すなわち家元に色々と話したかったわけです。当時のラーメンの内容から、ラーメンブームのこと、現在のラーメンシーンのこと、他店の評価のこと、様々なお話をさせていただきました。ネットで書けない様な内容もかなり多かったです。あれですね、家元の話は元楽天監督の野村監督のぼやきに近いですね。タメになるぼやきですな。



ラーメンを啜りながらも30分近く話し込み、家元は意外に気さくな人なんだとわかりました。ラーメンのことを質問出来る人が現れて、ワタシ的には嬉しくてたまらないです。ラーメン屋さんもどんどん新興勢力が台頭してきて、昔ながらのラーメンを出す店は廃れてきてる店が多いのですが、家元はまだまだ健在といった感じでちょっと安心しました。



ちなみに、限定ラーメンで海亀スープのラーメンとかアンキモを使った味噌ラーメンとか、変わったラーメンを未だに出してます。かつては別店舗でバナナを使ったラーメンとかも出していたそうです。うーむ、完全にマニア向きの店だな。でも、ワタシは流行にとらわれないポリシーのある店が好きです。






私的評価  タバコの煙が目にしみる…。






今回のお店:覆麺 智


住所  東京都千代田区神田神保町2-2-12

TEL  ??

営業時間 11:00~22:00

定休日  不定休

最寄り駅 都営三田・新宿線、地下鉄半蔵門線「神保町駅」


※営業時間は昼は一般入場可、18:00からは会員制