前回と前々回で一人当たり二杯ずつラーメンを食べた我ら三人(友人K・先輩Y氏・虹色果実)。三連食はもちろんキツイし、時間を置いて夜にラーメンを食べるにしても喜多方から東京まで約5時間かかるのを考えたら、色々な意味で明日に響く。残念だけど、三杯目のラーメンは違う地域で食べることに。
喜多方観光も手短に済ませ、ワタシが喜多方ラーメンのと同じく食べたかったご当地ラーメンの代表格のお店へ向かいます。その名も、
「とら食堂」!!
この「とら食堂」、白河ラーメンを語るには絶対に外せない存在です。何しろ、現在の白河ラーメンの源流となるのがこの「とら食堂」なんですから。このお店で修行して独立したお弟子さん達も全国にいますね。
ここで軽く白河ラーメンの定義?なるものを書いてみると、
①魚介系をほとんど使わない澄んだ醤油スープ
②手打ち・平打ち・多加水の中太ちぢれ麺
③喜多方同様、レトロな具の数々
これぐらいかな~。喜多方ラーメンと大きな違いは無いと思います。
喜多方市から車を走らせて「とら食堂」に向かい白河市内に入るも、お店の住所からはとてもラーメン屋があるとは思えない地域です。もう風景が畑ばかりで、お店は皆無、民家もまばら。本当にあるのかな~??夜も近づいてきて暗くなり、余計に道がわかりづらくなった17時30分、ようやく「とら食堂」に入る道の看板を発見。ホントにこんな辺鄙な所にあるんだ~、って感じです。
閉店ギリギリに到着で、まだ営業してました。よかった…、お店があってよかった…。かなり行きづらい場所ですよ、ここは。あまりにも周りに店がなさ過ぎて、かなり不安になりましたもん。
店内はかなり広いですね~。閉店間際ということで、急いで注文です。ワタシはワンタン麺(810円)、同行者の二人は手打ち中華そば(660円)、さらに先輩Y氏がみんなでつつくようにつけ麺(680円)、以上四品をオーダーです。あ、あとラーメン三品は半熟煮玉子もつけてもらいました。
そして、出てきたラーメンがコレ。
喜多方ラーメン同様にノスタルジックなビジュアル!!
これは美味しそうです~。
もちろんスープから頂くと、、、
「!!!」
こ、これは…。
びっくりして、スープ・麺・具を一気に半分くらい食べてしまいました。
「目覚めました!!」
「はぁ?」という表情をする二人を尻目にして、
「このラーメンは師匠です!!」
ワタシがラーメン食べ歩きを始めてから約一年半経ちますが、ラーメンに関する様々な疑問をこれまで抱いてきました…。それらのいくつかが、このラーメンを食べて氷解したわけです!!
スープは、
魚介系を全く感じない鶏の力強いスープで、濃い目の醤油タレとの調和も見事な奥深い味。
さらに、、
基本的にはサッパリ系だが、表面に鶏油を浮かせることで適度なコッテリ感を演出。
しかもどうみても無化調!!無化調だと味が薄くて平べったくなりがちなのに、このスープはそんなことは全く無い。かなりハイレベルですよ、これは。
麺は、
手打ち感たっぷりの、多加水で不揃いな平べったい中太ちぢれ麺。
しかも、、
プリプリよりもツルツルで柔らかめな食感の麺が、とてもスープを持ち上げてくれる。
具は、
定番の具で郷愁を誘うが、チャーシューには明らかな創意工夫がある。
それは、
チャーシューの縁を食紅で紅色にし、肉自体はローストしてから醤油で軽く煮たもの。
一杯のラーメンにこれでもかと様々な要素を詰め込み、しかも仕事が丁寧。売れてるラーメン屋は総じて仕事が雑になったりするものなんですけど、「とら食堂」はそういった心配は全く無し。
ラーメン食べ歩きを始めてから、どうしたらラーメンになるか?ラーメンがラーメンらしくなる要素とは何か?を考えてきました。ワタシなりに行き着いた答えが、油もしくは脂を使用すること、そして動物系の材料をスープの軸にすること、この二点です。もちろんラーメンほど制約の無い料理は無いですから、これはあくまでワタシの考えです。
しかし、ラーメンをそばやうどんと比較すると、油少なめで魚介ダシの効いたラーメンは、別にラーメンじゃなくても良いかなって思います。そうなると油&脂ギトギトで豚&鶏系スープのラーメンが一番いいかと思うのですが、この手のラーメンはコッテリしすぎるのが大半で、サッパリ系が好きなわがままなワタシの願いをかなえてくれません。
そこに現れたのが、この「とら食堂」のラーメンです。見事なまでにワタシの疑問に答えてくれました…。さらに柔らかめの麺もそう。ラーメンの麺は全てカタめの麺がいいと思ってたわけですが、この手のシャバ系スープは柔らかめの方が麺とスープが絶妙に絡んでくれる。だからこそ、ドロ系スープの麺はカタくても良いんだと納得できました。
というわけで、ワタシ的には感動の一杯でした。
…でしたが!!
つけ麺はいただけない…。
このつけ麺にはがっかりしましたね~。つけ汁がシャバ系で唐辛子とか入ってるわけですけど、つけ麺に関しては正直やらない方がいいと思いましたね。ってか、こんなメニュー出したら、「とら食堂」の格が下がる。
つけ麺はなかったことにして、友人Kと先輩Y氏に無理やり食べてもらいました。ラーメンの感想を二人に聞くと、友人Kはかなり美味しい、先輩Y氏はまあまあ、だそうです。先輩Y氏は町田の「69’N’ ROLL ONE」の方が美味しいとのこと。あー、確かに味の系統は似てますわ。ラーメン嫌いだからこそシビアなのかな~。その割にはおみやげラーメンも買ってたから、よくわからんわ~。
というわけで、
かなりオススメなラーメン
なのは間違いなし。ちょーっと遠いけど。
この近辺まで行く機会があったら、ぜひ行ってもらいたいお店です。駅からも遠そうなんで車じゃなきゃ無理だとは思いますけどね。
私的評価 A
<おしまい>
今回のお店:とら食堂
住所 福島県白河市双石字滝ノ尻1
TEL 0248-22-3426
定休日 月
営業時間 11:00~14:30/16:00~18:00




