昨日、姉に電話すると
父が退院したという。

そうですか…。

とはいえ、一時退院だと。

…?

とはいえ、父はもう戻らないと言ってると。
あんな病院、
二度と行かない、と。

そして父の状態は、
頭はちゃんとしているけど、
身体がイマイチどうにもならない部分があると。

その場に、兄も来ているという。

電話の向こうがなんだか騒がしい。

父の身体が思うように動かないため、
大きな声で母を呼んでいるという。

そして、一言、
「お母さんが大変だよ」
と姉がつぶやく。

確かにそれは大変だ。
元気な時でさえ、
結構怒りっぽく、
気難しかったのに、
そこに身体が思うように動かない、
なんて事で、
今後の母が本当に心配だ。

兄は、突如、
実家の敷地内に
家を建てると張り切っているらしい。

独身の兄。
東京に転勤が決まったというのに、
こっちから通う事にしたようだ。

良いのだろうか…?

色々な事が、
思ってもみない方に進んでいる。
そして、
想像を超えている。

ここのところ、
気づくと実家の事ばかり考えている。
そして、
どうすれば良いのか不安ばかり募る。
自分の目の前にある、
たとえば友達と会ったり、
食事の支度をしている時や、
歩いている時も、
常に頭から離れない。
こんな状態が続いていて、
暗い気持ちに振り回される。
とはいえ、想像の世界だけでも
何かをものすごく、
楽しく明るく考えられないかと。

みんな、常に最悪のパターンを
考えておく事が、
総ての備え、
生きる基本?
常識人?
みたいなところがあり、
考えない、
または、
根拠はないけど、
大丈夫、
と考える人を、
能天気?
バカ?
と考えるようなところがあるけれど、
バカで能天気、
って才能だと思う。
訓練かもしれないけど、
色んな事が
思った通りになる事は
どれだけあるのか?
そして
思わない方向へ行くのは
どれだけあるのか?

だったら楽しい事を考えていたい。

どうにかなるよ、
ダイジョブ、ダイジョブ。

そんな事をいつも言える人でいたい。

父の身体が自由にならなくなったおかげで、
母に感謝でき、
母もそれを嬉しく思い、
今までの結婚生活の中で、
一番素晴らしい時間を過ごせましたとさ、
みたいな。

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今朝、母から電話があった。
病院から電話で
「父が正装をしてどこかへ出かけると言ってる」
との事。

いよいよ痴呆か…。

父が電話に出て
「もうこんなところ、いやだ」
と言ったそうだ。

正常か?

そんなわけで、コレから退院させる、
と言っていた。
姉も行ったらしい。

ムムム…。

今朝、ビデオで撮っていた
情熱大陸を見た。

<改善士>という人の話。

何かが少しでも良くなるように、
今日よりも、明日が…。

その話を見ながら、
この状況からの改善点について
考えてみた。

誰のための改善点か、
という事がポイント。

父のための改善。
母のための改善。
子供たちのための改善。
この暮らしの改善。

退院した父との暮らしを
誰もが無理なく見守れる環境。

そんなところを
見つけたい。

今日よりも明日、
少しでも良くなるように。

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金曜日に下の娘を連れて、
父のところへ行った。
病院の先生とお話をしようと
時間を取っていただいたので。

病院へ行くと、
父は眠っていた。
もう、グッスリと
私たちが行った気配さえも
感じていないほどの
眠りようだった。

看護婦さんに会うと、
「ゆうべも歩き回って、
大変だったから、
夜は、ベッドに縛り付けさせていただきました」
との事だった。
「そうですか…、色々とご迷惑をおかけしました」
と頭を下げる。

ベッド数も少ないので、
夜勤の看護婦さんも数も
少ない。
だから、父が動き回ってしまうと、
看護婦さんの
対処としては当然だと思う。

階段から落ちたりしたら、
本当に大変だ。

そして、
朝、縛られてる父が
看護婦さんに
「ボクは、シロクマじゃないよ」
と言ったそうだ。

そうだ、父はシロクマではない。

病院というところは、
シロクマにしないと、
生きさせる事が出来ないところなのかもしれない。
それが悪い事でも、
いけない事でもなく。

病院の先生とお話をした。
糖尿病、脳梗塞、痴呆。
「今後、小さい脳梗塞が起こると
性格が怒りっぽくなったりするけど、
かえって
大きい脳梗塞が起きた方が、
まあ、管理はしやすくなるんですよね」
とのお言葉。
そして、今月いっぱいで
退院しても良いですよ。
との事。

管理。
病院は、管理をするところだ。
看護婦さんやお医者さんの管理がしやすいように
入院している人たちを
同じレベルにしておくところなのだ。

ここの病院だけ?

母と話したら、
母は心配してすぐにでも
退院させたいと言い始めた。

それもまた心配だ。

姉とも話した。
そして改めて
私の冷たさにも驚く。

父は、この先元気になって
やりたい事に夢中になったり
楽しんだり、喜んだり、
そんな事が出来るようになるのかな?
そんな暮らしが出来るなら、
生きて行く事を応援したいけど、
元々、見栄っ張りで、
怒りっぽかったから、
もし身体が動かなくなって
車いすになったりしたら、
父はものすごく嫌だろうな。
母にもつらく当たるだろう。
だから…

高齢化社会、
認知症の人や
寝たきりの人が
コレから増えるのかもしれない。
そして、その人たちの
周りを色々な人が支えていかなくてはいけない。

今、自分が生きる一番の理由として、
子供を一人前にするまで、面倒を見る、
という事。
それが終われば、自分の中の大きな生きる理由は
消えるのかもしれない。
そこまで生きて、
まだ元気であれば、
そこからはおまけの時間に思う。

もし、自分が治らないような病や、
今後動けないような身体になったら、
どうにかしてスイッチを切りたい。
そんな選択肢がコレからは必要に思う。

生きていく事が、辛くもなる。


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