家族と自分
もしも、家族に言わなければいけないことがあるとしたら、
私がなぜに家を出たかと言うことだ。
兄が6年ぶりに実家に帰ってくることになって、高校3年だった私は慌てた。
仲の良いクラスメイトがみんな進路を決めたと聞いて、私は慌てた。
思ったより地元に未練と、思うような仕事がない自分に、慌てた。
明確な目標があったわけではない。
ただ、自分が事務員として定時~定時の会社務めができないなと思っただけだ。
それと、明確ではないにせよ、やってみたいことは、地元には無かった。
魅力も、皆無だった。
一ヶ月で進学する学校を決め、ギリギリで学校推薦枠を確保し、
一般教養免除の課題を提出、面接を受け、見事受かった。
それは東京の学校で、なんのことはない、専門学校だった。
一人暮らしをする不安よりも、上京する恐怖よりも、
打ち勝ったのは自由の嬉しさだった。
家族が嫌いだったわけじゃないけど、私は一人が好きなのだろう。
距離が欲しかった。
幸い、今までホームシックになることはなく、いたって楽しいまんま暮らしている。
仕送りを断ったのも、同じ理由だった。私はなんとか独立したかった。
自分の生活費は自分で稼いだ。
家賃まで払ってしまうとバイト代は残らないのでそこだけは頼って、
食べていくのは自分の稼ぎで調達した。
この独立したいという欲求は、たぶん動物が巣を立つような感覚に似ている。
もう、両親から直接学ぶことは少なくなっていたのだろう。
もう十分、常識も基礎知識も空気の読み方も習っていた。
6年離れて、およそ他人としか思えなくなっていた兄の帰郷は、これに拍車をかけた。
完全に都落ち。
未だに両親に頼る兄が信じられない、とハッキリ思った。
自分だって、困れば親を頼る。どんな状況でも、温かい家とご飯は確保できる。
ただ、それにべったり寄生することは考えもできなかった。
兄は、それをしに帰ってくるのだと確信した。
どこでどんな仕打ちを受けたのかは知らない、えらくふさぎこみ、俯いて兄は帰ってきた。
私は、上京する支度をはじめた。
そんなわけで
そんなわけで、始めてみた。
もともとはとあるサイトのポイント欲しさに登録をしたのだが、
せっかくならmixiに書けない遺書なんかを書いていこうと思う。
別に死のうとは思ってない。
しかし、人は一寸先は闇と言うではないか。
大地震も来つつある。
そんなときに困らないように、ちょっとした心構えとしての遺書を書いておこうと思う。
家族、友人、会社の人、知人から親戚、
ほとんど他人に至る人にまであてた、私の懺悔でもある。
それほど恥が多かったとも思ってはいないが、
それはそれとして、とにかくぽろぽろと書いていくようにしよう。
