☆2週連続で石巻へ
報告が遅くなってごめんなさい。
2週連続で行った石巻のことをお話します。
今回なぜ連続して石巻に行くことになったのか。
それは東北のみなさんにお詫びをするためでした。
謝罪する必要があると当然思い
電話や手紙ではなく顔を見て、目を見てお詫びすることができる精一杯と考えたからです。
先々週行った際に問題が起こりました。
その時々に解決できれば良かったんですが
僕は解決できてないと思ったので再度石巻に向かったわけです。
代わりに謝罪するということの難しさはわかってました。
でもそれ以外に術がなかったんです・・・。
みなさんはわざわざ来る必要はないよとおっしゃってくださいましたが
僕が納得できなかった…それはもしかしたら謝罪の押し付けになってしまってたかもで
そう考えるとまたもや申し訳ない気持ちに・・・。
とにかく、代わりに謝罪してきました。
起こってしまった問題の詳細はお話できませんが、言えることは謝罪する以外になく
東北のみなさんの気分を害してしまったということです。
僕が東北の方々との関係を持ちはじめて2年以上が経ちます。
いつ東北に行く時も神聖な気持ちで神妙でもありました。
今でもそうです。
だってたくさんの方が亡くなり、みなさんが想像もつかない恐ろしい体験をされたんですから・・・。
だんだんとそれにプラスして笑顔がありました。
それは互いにまた会えたねと喜ぶ気持ちの表れのひとつだったのかなと。
そう思えるほどの関係が築けてたと思っていますし
そこには信頼関係や情や愛すらあると思ってます。
つまり大切な大切な時間がそこにあります。
結果的に同じような想いではなかった者がそこに加わると
想像したくないような・・・はたまた想像するに容易いことが起こってしまいます。
上っ面な気持ちや自己満足、自己顕示欲などがどこかに潜んでて
それが何かの拍子、何かの場面場面で露呈すると問題が発生してしまいますね・・・。
今回は車を一切使わずに、仙台まで新幹線、仙台から石巻まではバス
石巻から渡波までは在来線を使っての旅でした。
自宅を5時10分に出て、渡波に着いたのは10時をまわってました。
5時間以上かかったということは車で向かうのと変わりなくなので、何だか不思議でした。
石巻には漫画家の石ノ森章太郎さんの石ノ森漫画館があります。
なので石巻駅のいたるところに石ノ森さんの作品が。
みなさんも観光で仙台だけでなく石巻まで足を延ばしてください、是非是非。
仙台から石巻までのバスは、ご利用される方で超満員でした。
所要時間1時間と少々となってましたが当日は1時間半かかりました。
石巻駅前に着き、在来線の時刻まで少し時間があったので町並みを眺めてると
震災当初のこの辺りの光景が蘇ってきました。
店舗のシャッターなどに『全国のみなさんありがとうございます！』というメッセージや
『自衛隊のみなさんありがとうございます！』というメッセージ
『頑張ります！』というメッセージなどもありました。
いろんなことを思い出してると当時の感覚までもが蘇り、身震いし気が引き締まりました。
石巻からの在来線に乗ってること自体夢のようで感傷に浸ってました。
石巻から渡波まではふた駅。
当時渡波で活動してた僕は、この線路がグチャグチャになり
線路の上にはガレキの山、高架をくぐるんですがその高架は崩れ・・・。
一体どうしたらまたここを電車が走れるようになるのか想像するのが難しかったんです。
そんな中の当時、ワンコを連れたおじいちゃんに出会いました、線路脇で。
当時は食べ物が全く不足してましたし、全てのライフラインが停まったままのエリアもありました。
そういう状況でしたので、必要なものがないかなどいろいろおじいちゃんとお話を。
いろんなお話をしてくださいました。
本当に良かった良かったと犬を抱き締め、おじいちゃんとの時間を過ごしましたが
おじいちゃんが、この電車は生きてるうちにまた通るのかな・・・？というようなことを。
電車をまた通すことに対して僕ができることは何もありませんでしたが
大丈夫！大丈夫！みんなで頑張るからまた走ってるの見れるし乗れるよ
なんてことをお話したことを乗りながら思い出し半泣き状態でした。
※2011年5月9日の記事の中にこのおじいちゃんとワンコのことがあります、以下転載。
震災から2年経ってまた走ってるこの電車。
おじいちゃんはどんな気持ちでいらっしゃるんだろ・・・。
おじいちゃんとは当時何度かお会いしてますが今どうされてるのかわかりません。
おじいちゃんと出会った線路脇の場所を電車が通過しました。
あの辺りをまたフラフラしてたらおじいちゃんとワンコに会えるのかなと思いながら。
渡波駅に着きました。
この駅も当時は・・・。
そこからまず向かったのは美容室をされてるAさんのところ。
その前の週にいきなり突撃したママさんのところです。
またもや突撃・・・お店の前に息子さんの姿が・・・不思議そうな表情。
なぜならそれはまたもや僕がこの界隈にいるから（笑）
そらビックリしますよね、住んでるの？みたいな（笑）
残念ながらママさんはギックリ腰のためお休み中でお会いできませんでした。
そこからてくてく歩きRちゃんちに向かいました。
お供えのお花を途中買ったりしてて到着が遅い僕を心配してくださり
お花屋さんから向かってる時に前の方からRちゃんとRちゃんのおばあちゃんが。
申し訳ない・・・。
Rちゃ～ん♪て呼ぶと猛ダッシュで僕のもとに。
何てカワイイんでしょ。
Rちゃんを真ん中にして3人で手を繋いでご自宅へ。
朝ごはんをおよばれしながら愛犬チョコと遊び・・・Rちゃんはアニメに夢中（笑）
前の週のことをお母さん（おばあちゃんのことを僕はお母さんと呼んでます）にお詫びしました。
何だか気持ちいい話ではないので本当に申し訳ない気持ちでした。
チョコはもう16歳になるそうで、シュナよりも少しお兄さん。
まだまだ元気でいてくれてるので本当に嬉しいです。
一番はじめに会った時よりも、今では認識してくれてるのか甘えてくれもします。
Rちゃんもチョコもこうして元気でいてくれてることが何より嬉しいです。
もちろんRちゃんのママやおじいちゃんとおばあちゃんも。
少しだけではありましたが引っ越しの手伝いをさせていただきました。
その後はRちゃんと塗り絵をしたり、お母さんも加わりかるた遊びをしました。
一体何年ぶりのかるただったのか？
Rちゃんは5歳になり、ひらがなを完璧に読めるようになりました。
見事なまでの早業で何度やってもRちゃんの勝利。
おばあちゃんも僕も全く敵わず・・・。
子供の能力って本当に凄いんだなと、まざまざと見せつけられました。
読み始めた途端に『ハイっ！』という感じ。
『ホンマかいなホンマかいな、ちょっと見せてみぃ』みたいな（笑）
この2年の間に彼女はこうして前進し成長し新たなものに興味を持ち挑戦し
それは何て素晴らしく喜ばしいことかと感動してました。
そんな時おばあちゃんが『Rちゃんが二十歳になる時、LIMさんは何歳になるのかしらね』と。
『55歳です』と答えてすぐさま『怖っ！』となり笑ってましたが
いやいや本当、Rちゃんが二十歳になるということは、僕は55歳になるんです。
やはり・・・怖っ！（笑）
Rちゃんが成人して結婚するまで元気でいようと本気で思いました。
姪っ子に対する想いと同じです。
夕方までゆっくり遊び、その後は食事をご馳走になってしまいました、恐縮・・・。
僕がご馳走するつもりでいたのでレジ前でおばちゃんのようなやり取り（笑）
何か別のことでお返しします。
ご馳走様でした！
夕方以降にBさんのところに伺う予定でしたので、食事の帰りに送っていただいたんですが
Rちゃんが離れたくないモードに突入・・・ずっと一緒にいたいけど今日はごめんと思い
お別れの儀式をしてたんですが、なかなか納得してもらえず
大人の最低な手口・・・『また後でね、ちょっと用事してくるからおうちで待っててね』・・・と。
お母さんと目配せをしRちゃんに嘘をついてしまいました。
今度謝らなきゃ。
後ろ髪引かれる想いでお別れしました。
Bさんちの居酒屋さんに入るとキョトンとされる始末・・・。
『火曜日じゃなかったっけ？』と（汗）
『金曜日って言うたけどね僕・・・今日のお昼もメールしてたけどね僕・・・』・・・と（笑）
ふたりで笑うしかない、という始まりでした。
息子さんたちは僕が金曜日に再度来ることをわかっていたので
『LIMさん何時に来るの？』と訊かれてたそうですが
『今日じゃなくて火曜日だよ』と答えてた模様・・・。
『早く息子さんに電話して今日来たって言うてっ！でないと会えないってことでしょ・・・』・・・と（笑）
なかなか面白いでしょ？
日が暮れ始めて常連さんたちが来店され、息子さんたちファミリーも登場。
ひと段落ついたところでお詫びをさせていただき、いろいろとお話しました。
わかったことがいろいろとあり、穴を掘ってでも入りたい気持ちに・・・。
どうしましょ・・・ホンマどうしましょ・・・となり、どうお詫びしたらいいのか・・・。
謝るしかないんです、心から謝るしかないんです。
Bさんのお孫さんたちと遊びながらみなさんとの時間を過ごし
ちょっと飲みに出ようとなり別のお店へ繰り出しました。
ここへは息子さんふたりとBさんと僕で。
歌い笑い語り・・・の時間でした。
息子さんは翌日もお仕事だったのに遅くまで付き合わせてしまって大丈夫だったかな・・・。
ごめんなさい。
Bさんのお店に戻り、ここからはふたりで飲み&語り、もう飲めなかったけど（汗）
4時くらいまで語りに語り、いつものことながら重厚な時間。
そう重厚。
お酒が入ってても、それはとても重厚かつ尊い語り。
上っ面の楽しい時間のその場面だけでわかることなんてあるもんか。
翌朝は9時前に起きてみんなでお風呂屋さんへ。
その前に前日お会いできなかった美容室のママさんを再訪しお会いしてきましたよ。
石巻にある天然温泉を使用したお風呂屋さんで午前中いっぱい過ごしました。
息子さんファミリーが仙台に買い物に行かれるということで便乗して送っていただきました。
本当に助かりました。
とその前に遅めのランチをみなさんで。
どうしましょ・・・ご馳走になってしまいました・・・ここでもレジ前で格闘しましたが敗退・・・。
Bさんには、蒲鉾のお土産までいただき、もうホンマすみません、ありがとうの連発。
マネージャーさんと一緒に・・・というお気づかいでした。
ふたりで山分けしました。
仙台駅の中まで送ってくださりBさんファミリーとお別れしました。
お孫さんたちのカワイイこと。
『LIMさん、どこ行くの？』と訊かれギュっとして食べたろかと思うほど愛おしく。
もちろんまた会えることはわかってますが、いつも別れは寂しいもんです。
今回、宮城県石巻市でお詫びが必要な方々に再度お会いしたわけですが福島県には行けてません。
ちょうどその週末、福島では六魂祭という大きな大きなお祭りがあり
とても行けるような状況ではなかったことと、福島のみなさんもそのお祭りをご覧に行かれるので
タイミングが合わなかったんです。
電話でゆっくりお話したりでお詫びしましたが・・・お会いできず、すみません。
東北、被災地といわれてるエリアに入り何かしらの活動をしたり、みなさんとの時間を持つ場合
よこしまな気持ちがあったり、単に自己満足だったり、上っ面だったりすると
みなさんそれを見抜き気付かれますし、悲しみや怒りだって時にはお持ちになります。
当然ですよね。
はじめはそういうつもりは毛頭なかったにせよ、そう思われてしまうようなことがあると
結果的にそういう人なんだという印象を残し残念な結果になってしまいます。
その残念さは東北のみなさんへ迷惑をかけるということに繋がります。
人と人との繋がりのことなので何も東北に限ってのことではないですよね。
日々人と人との繋がりの中で生きてるんですから。
日常の中でなら何となく流れて行ってしまうような事柄かも知れないけど
それをわざわざ東北で爪痕を残す必要はないです。
震災があってから人の心根が見えるかのようなことが多々あります。
そういう人とのお付き合いを僕はもうしてません。
確実に露呈させるべきではない場面で露呈してしまうのは悪気がないからでしょう。
悪気がなかったと言い通用する時としない時がありますよね。
いろいろと深く考えることになった今回の一件でした。
ご迷惑をおかけしてしまったみなさん、本当にすみませんでした。
そして今回も連続してお会いできて嬉しかったです。
どうもありがとうございました！
☆LOVE☆