☆東北を想う①
今回の東北は2泊3日の旅でした。
まず初日となった24日の金曜日の夕方に東京を出発し新幹線で福島入り。
夜は福島のSさん宅にお邪魔しゆっくりとお話できる時間をつくりました。
今回同行した歌手のリ・サンウンは初の東北でしたので、被災地の”今”の話と
今に至るまでのことなど、サンウンに聞かせてやってほしいとお願いしてたので。
福島駅から在来線に乗り換えてSさんちの最寄り駅まで。
そこから美味しい空気を吸いながらてくてく歩き、途中娘さんがチャリンコで迎えに来てくれて
てくてく歩いてお話しながらの時間から始まりました。
僕の目的はもちろんSさんや娘さんにお会いすることです。
と同時に犬猫たちと戯れる時間を持つこと。
Sさんちの長老であるポコ。
少し痩せてしまって小さくなってしまいはしましたが、いつものように出迎えてくれて感激。
ポコは本当に優しい子であたたかい眼差しで人間を見る子なんです。
一時は具合が悪かったポコが見事に復活してくれてて本当に嬉しかった再会でした。
この夏を乗り越えるにはどうしようかというようなこともSさんとお話し
ポコがこの環境の中で最大限快適に過ごせるようにと考えました。
この子はコロ。
まだ若くてキビキビした動きで甘えてきます。
体が触れてる間はとても物静かにぬいぐるみのよう。
でも離れてしまうとハイパーモードで甘えたさんに。
決して力まかせに暴れるようなことはなく
単に激しく自分の体を最大限につかって表現をするという意味です。
Sさんちには現在猫が10匹いますが、里親を見つけ命を託すということを日々されてるので
そういった子たちを含めるといったい今までどれだけの子の命が救われたんでしょう。
今いる10匹はきっと里親さんのもとには行かず、Sさんちの家族として今後も過ごします。
だからまた会えるわけです♪
10匹みんなの写真は撮れませんでしたが・・・カワイイ子ばかりでしょ。
猫に囲まれて過ごす時間は僕にとってはとても有意義で
日々欲してることなのでまさに夢見る世界。
犬と猫まみれ！？になりたいっ！（笑）と日々思ってますから。
この日は終電までゆっくりと時間を持てるということで、お食事をおよばれしました。
Sさんの手料理をいただくことが多い僕は、みなさんとテーブルを囲むということで生まれる
弾む会話や、東北の現状や心配ごとなどを聞くことができるので本当に貴重な時間なんです。
こういう時間の中でポロっと出る本音（心配ごとなど）があったりで
聞き逃したり、見逃すわけにはいかない時間です。
だからといって終始緊張感の中ということではなく、単純に食事を楽しみ、会話を楽しんでます。
お互いの日常や他愛もない話題もあったりでまるで家族との食事かなと思うほどです。
こういう時間の中で何を感じて知り、そして得るのかは自分次第。
これが大切。
僕が東北へ行く時、応援してくださる方がたくさんいます。
その仲間やブログがご覧いただいてるみなさんに報告する義務すらあると思ってます。
その報告は、単に東北に行ってきましたというような上っ面で短絡的なものではなく
東北はどういう現状かということまでニュースでは教えてもらえないことを含めて
報告できるようにすべきと常に思ってます（理想ですが可能なこと）
その時々の時間、きちんと向き合えばおのずと知ることができる数々・・・ですから。
今回もSさんちの犬猫たちのためにドッグフードやキャットフードなどなどを。
ライブ中に募金を募ってましたお金を今回使わせていただきました。
もちろん僕自身のお金もプラスしてもろもろ購入。
そしていつもなんですが、僕が日頃お世話になってるペットパークの店長から
たくさんたくさんのご協力がありました、本当にたくさんたくさんです。
店長、いつもありがとうございます！
写真は左が募金のお金で購入させていただいたもの。
右がペットパークの店長からのものです。
募金合計金額や詳細は追ってこの記事中に追記します。
間に合わずにすみません。
【追記、2013.5.29】
募金合計金額 21749円
ドッグフードなど購入金額 21607円
残金 142円
※残金の142円は駅前で被災した犬猫たちのために募金活動をされてる団体に募金します。
この子はモカ。
ホンマに何てカワイイんでしょ。
まだ3ヶ月に満たない子で子猫らしい動きをし愛くるしいです。
この子は他の子猫と同じく里親さんのもとへ行く予定でしたが
きっと何かのご縁なんでしょう、Sさんちの子になりました。
震災当初からお付き合いがあります。
その当時、ニャオをという子がいました。
以前のブログにはいくつかの写真があります。
Sさんちで歌わせていただく機会が何度もありました。
ニャオは僕が歌うと僕の足元に来てくれたり、そばでじっと耳を傾けてくれたり
猫にも伝えることができる歌手になれたのか？と（笑）
いやホンマにニャオはそういう子で、いつも僕は感謝と感動の気持ちを伝えてました。
そんなニャオが行方不明になってもうだいぶ経ちます・・・。
ニャオも人の話を理解しようとする子でした。
僕も通じてると感じながらでしたので、きっと意思の疎通ができてたんだと本気で思ってます。
タロウという犬もいましたが、震災後に残念ながら亡くなりました。
生きてる我々が誰しも与えらてる命。
毎日感謝の気持ちを持って送れるか。
震災後に考えることが多いです。
人間ではないけど同じ命を持ち毎日懸命に生きてる被災した犬猫や
震災後にも捨てられる犬猫たちのことを考えると
やはり命に違いなんてないんだと再認識するばかりです。
こうして生きてる僕ができること。
僕は歌うこと以前にすべきことがあると常々思っています。
この子たちの命を繋ぐお手伝いをすること
子供たちの笑顔が見れるようにすること
その犬猫たちや子供たちの周りにいる家族や応援するみなさんと共に歩み続ける
その歩みのゴールはどこなのか正直わかりません。
でもね、一生ゴールがなくても歩むんです一緒に。
そう思っいながら東北のみなさんとの関係があります。
僕はきっとこれからずっと東北のみなさんに付きまとうんです（笑）
Sさん、2人の娘さん、ありがとうございました！
犬のポコ、コロ、そして猫たち、もっとゆっくり遊べたら良かったね、また会いに行くからね！
福島で一泊したホテルでは大変親切にしていただきました。
一夜明けて土曜日は8時に福島を出発し宮城県石巻市渡波に向かいました。
約2時間のドライブ。
震災当初は東京からずっと車で毎回1000kmを越える旅でしたから
2時間くらいの運転なんてあっという間の出来事。
石巻市渡波黄金浜に着き、お世話になってるBさんちへ。
今回のキリスト教会災害支援センターで歌わせていただけたのはBさんのおかげで感謝感謝。
以前は黄金浜会館という会場でしたが、新しく建ったこのセンターが今回の会場。
凄くキレイな建物で、人が溢れ、笑顔が溢れ、子供たちが戯れ・・・素敵な空間でした。
凄くたくさんのみなさんが談笑されてたところに割って入る形で歌わせていただいたんですが
歌い始めるとみなさん興味を持ってくださり、音楽に触れ楽しんでいただけました。
もちろん僕自身も楽しみました。
この渡波という町は僕にとって特別な土地です。
想い入れが相当です・・・それはきっとこの渡波に会いたい人がたくさんいるからですね。
Bさんはもちろんのこと、この渡波には大切な方がたくさんいます。
東北に行くたびに少しずつ前進してることを感じます。
その最たるものが、みなさんの笑顔です。
今回は特にそう感じました。
冗談を言い合ったり、大笑いしたり、ユーモアがありセンスがあり
笑顔の時間をみなさんで過ごせました。
もちろんすべてにおいて前進してるわけではありません。
震災当初からは比べ物にならないほど整理された町。
でもそれはあったものがなくなったから。
ガレキはもう見当たらず、一見したらこのまま復興を遂げるのではないかと思えます。
でもきっと簡単ではない・・・だって人が震災前よりもはるかにはるかにいないから。
もう戻っては来られない方もたくさんおられます。
また戻って来たくても家を建て直すことが大変だったり、恐怖心から難しかったり・・・。
今回は久しぶりの東北になってしまったわけですが
新たに開店したスーパーやお店が結構ありました。
逆に残ってはいた建物がもう更地になってたりで
明と暗ではないけど、変わっていく様を目の当たりにすると
前進してる喜びと共に、場面によってはとても切なくなったりもします。
キリスト教会災害支援センターでのチャリティライブでは
会場にある音響設備を使わせていただけることになりありがたかったです。
持参した機材で準備することなく、でした。
ミキサーなどもあり、さながらライブハウスというような立派な環境でした。
持参した機材を使用するなら自分でするべきことで、自分で出来ることだったんですが
会場の設備でオケを流すためには、どなたかにiPodを操作していただく必要がありました。
そんな時、震災後大阪からボランティアで東北入りされ石巻に住まいを移し活動されてる
ツバサさんがイレギュラーなことにも関わらずご協力くださいました。
音響さん担当でも何でもないのに…。
本来ならみなさんとご一緒に音楽を楽しんでいただくべきなのに申し訳なかったです。
何より本当に助かりましたし、共にそのステージをつくった功労者さんです。
また、お名前がわからず申し訳ないんですが、もうお一人お手伝いくださった方が。
お二人のおかげでした。
本当に感謝してます。
教会の牧師さん、海外から石巻に移住されて活動されてる方々・・・
みなさんの支えがあってのステージでした。
あたたかい時間になりました。
本当にありがとうございました！
この支援センターには、渡波には、いや石巻には、いやいや東北には
日本以外の国から日本のために支援に来られてる方がたくさんおられるんです。
これは震災当初からのことで、当時から感動してましたし
心からの感謝の気持ちでいっぱいになりました。
だって、このふるさと日本のために協力してくださってるんですから。
ちなみに僕のふるさとももちろんこの日本です。
今回本当にたくさんの海外からのみなさんと出会いました。
センターでのチャリティライブが成功したのは彼らのおかげでもあります。
本当に素敵な光景なんですよ。
じいちゃんやばあちゃんと海外からのみなさんが和気あいあいとお話され
そこにはもちろんたくさんの笑顔があって・・・何て素晴らしいんだろ。
渡波のみなさん、一緒に音楽を楽しみ
あたたかな時間を過ごせました、ありがとうございました！
牧師さん、ローナさんやヴァージニアさんはじめ活動されてるみなさん、ありがとうございまいた！
ツバサさんは、この彼らと共に日々活動されてます。
Bさん、ありがとうございました！
お昼前に渡波を出発し涌谷に向かいました。
キリスト教会災害支援センターまでUさん、Rちゃんママ、Rちゃんが迎えに来てくださいました。
UさんはRちゃんのおばあちゃんでお母さんと呼んでる僕（笑）
特別養護老人ホーム 万葉苑わくや でのチャリティライブは、お母さんのおかげで実現。
相談したらお知り合いの方が園長さんということで、お話してくださって叶ったものなんです。
渡波から車で約1時間かかるところなんですが、車で先導しついて来てくださったんです。
行きたいから行く、とおっしゃっていただけて本当に嬉しかったです。
半日使っていただくことになってしまって申し訳なかったですが
長い時間を一緒に過ごせるのはありがたいことなので、僕も満喫させていただきました。
開園されてからまだひと月ほどの施設です。
広大な土地に建つこの施設は、玄関を入って真っ直ぐ伸びる廊下があり
その長さが113mもあるというビックリ仰天！
見た瞬間、これはカガミに反射して広く見えてるのかと思ったんです。
とにかくビックリな広さの施設です。
入口を入ってすぐのところにみなさんが集えるスペースがあり、ステージもあって
この場で素敵な時間をみなさんで過ごされることが多いといいなと思いました。
今回のように歌わせていただいたりということは開園以来初とのことで光栄でした。
ステージが始まる前、施設の見学に来られた御一行さんが。
歌う前に自分の親のことを考えました。
今はまだ元気でいてくれてますが、今後もし施設でお世話にならざるを得ない状況になったら・・・
なんて想像してみたり、本人はもちろんですが僕や弟たちもが納得できる施設があるのか、と。
ステージが始まりみなさん思い思いに楽しんでくださってるように感じました。
今回は僕だけが歌うのではなく二人でなので
違う雰囲気で楽しんでもらえたのではと思ってます。
恒例のRちゃんとの2ショット。
もう5歳になったRちゃんは来年は小学生です。
まるで親かのように思いを勝手に馳せてます。
Rちゃんへのお土産もろもろの中に少しお姉ちゃんになったので
アクセサリーを作れるキットがあったんですがこれはマネージャーから。
結果的にはお母さんかママが作るハメになってしまうと思われます（笑）
恐竜のぬいぐるみなどなど気に入ってもらえて僕も笑顔。
施設の方にまるで親子みたいと言われ、はははははぁ。
だいぶお話もできるようになり、しっかりした一面を見せてくれました。
僕のことを覚えててくれてるのがホンマに嬉しかったです。
忘れるもんか、子供をナメんなよ！って言われそうですね（笑）
もっとゆっくり遊べる時間を今度また持てるようにと切に願ってます。
別れ際のRちゃんの表情がいつも忘れられないので・・・。
おじいちゃん、おばあちゃん、園長さん、スタッフのみなさん、どうもありがとうございました！
また会いに行きます。
また会えたらいいですね、なんて無責任なことをこういう場では言うべきでないと思ってるので
また会いに来ますねと約束。
お母さん、ママ、Rちゃん、どうもありがとうございました！
お母さんからお土産をいただいてしまいました。
僕が日本酒飲みのなので宮城県の日本酒、そして笹かまぼこ。
笹かまぼこは、その晩にみんなでいただきました。
ありがとうございました！
つづく
☆LOVE☆
