愛しのシュナ⑦
ただいまシリーズ⑦ですが、もうちょいつづく模様・・・僕の気の済むまで・・・あしからずです。
今日の写真は前回のよりも以前のものがほとんどで、2008年、2009年ごろのものです。
何て美しい顔。
モヒカンみたく毛が残ってるけど、眉毛と髭はシュナウザーらしく、それはとても美しい。
可愛らしくもあり、美しいシュナって本当に罪な奴。
若い頃から気品があったし上品で凛としてました。
それでいて人なつっこくて、他の犬たちとも仲良しで心優しい子でした。
どういうわけかお年寄りのことがわかるみたいで、その場合どうすればいいのかを判断してました。
小さな子供に対してもそうで、言わなくても自分で感じ取って行動してた天才肌のシュナ(笑)
いやホンマに優しい子でした。
シュナが家族になった当初、僕は毎日走って家に帰ってました。
一刻も早く帰ってあげなきゃと思って。
外から家の電話にかけて留守電に話してシュナに聞こえるようにしたり(笑)
タバコ吸うのも換気扇の下で吸ってみたり(ちょっとの期間だけね、笑)
初めての散歩の時、怯えて動かずで少しずつ慣らせて、いつしか散歩が大好きに。
初めて公園に連れて行った時、つまり僕にとっても公園デビューで
世の中のママさんたちの気持ちがわかるわぁ、って感じでした(笑)
だってたくさんの犬たちがいて、つまりは飼い主さんたちもたくさんで
新参者の僕とシュナがどう受け入れられるのか・・・みたいな不安。
通ってるうちにまずは犬同士が仲良くなり、だんだんと僕もみなさんと会話するように。
いつしか、本当いつしかただのお散歩仲間以上の関係になりました。
その当時からお付き合いしてる方が何人もおられます。
本当にありがたいことで、すべてシュナのおかげです。
住んでる地域のご近所さんともシュナがいてくれたおかげで
たくさんのみなさんと仲良くさせていただきました。
シュナがいなくなった今でももちろん仲良くさせていただいてます。
シュナがまだ1~2歳の時、僕はアルバイトしてて
自転車で通ってたんですが、いつも背中にシュナを背負って通勤してました。
犬OKだったんです。
自宅から20分足らずのところ、その道中でシュナは有名犬でした。
シュナは生後4ヶ月くらいの時に我が家に来ました。
ペットショップでいわゆる売れ残った子でした。
本当に本当に可愛くて美しい子で性格も良かったのになぜ???
気になるから何度も見に行って、最終的にはこの子のこの先が心配だということで僕が・・・。
一人暮らしですし、当時は経済的にも余裕があったわけではないので
とても現実的ではないかとも深く考えましたが、この子を放っておくことの方が非現実的だと思い。
共に生活を始めた時、いや迎え入れる前に覚悟しました。
この子とは15年の付き合いになるんだから、無責任は禁物だし、自分が先に死んではならない、と。
15年経ったら僕は40歳になる・・・当時はなかなか自分が40歳になることを想像できませんでしたが
想像もつかない、目に見えない覚悟をし、責任を負うことを選び決心しました。
シュナも思ったんでしょうね『本当にこの人、15年わたしを愛しつづけてくれる?』って。
15歳8ヶ月共に過ごすことができたので、当時の約束を果たすことができました。
愛しつづけました、今も愛してます。
デビが生まれたのは我が家なんです。
シャワー浴びて出てきたら1匹目が生まれてたんです!!!
裸のまま助産婦しましたもん(笑)
はじめの子は仮死状態でした。
羊水を吐き出させ、鼻と口からも吸い出し、あたため、こすり、マッサージし・・・。
そうこうしてるうちに2匹目が・・・一通りの処置をしなければ・・・1匹目の子はどうしたら?
瞬時の判断で2匹目を優先させ、処置が終わり次第、即また1匹目の子の蘇生。
安産だったのでとっとと5匹産んだシュナ。
アタフタしながら裸で助産婦さんしながら1匹目の蘇生。
見事1匹目の子が蘇生し事なきを得ましたが、今思い出してもドキドキします。
そのうちの1匹は実家にいるカルビ。
そしてデビ。
他の3匹は新たなおうちに。
デビは最後に残った子なんです。
シュナと同じような感じでしたね・・・。
デビが他の人に選ばれませんようにとテレパシー送ってたのか?
シュナがこの子だけは勘弁してくださいとテレパシー送ってたのか?
今だから思えるのは、なるべくしてなったんだな、と・・・家族に。
コンブはシュナが1歳半くらいの時に保護したんです。
手のひらに乗るほどの生まれて間もないコンブでした。
シュナとコンブは仲良しさん。
バビルは大人になってからの加入でしたが、シュナともコンブとも仲良しさんでした。
特別デビとは相性が良かったみたいでどっちが犬なのか猫なのかわかりませんでした(笑)
ヤスミンが加わり、バビルに対して異常なまでの愛情。
デビに対しても同じくでした。
バビルが亡くなりドラミが加わったわけですが、最近になってヤスミンが極端に懐き出しました。
何だか忙しい我が家ですが、そのどの場面でもシュナが一歩下がって見守ってたように思います。
今こうしてたくさんのシュナの写真を見ながら思い出して書いてると
目がしらが・・・鼻の奥の方が何だかツンとしてえもいわれぬ気持ちになってます。
こういう作業の繰り返しで気持ちが整理されたり・・・なんでしょうね。
京都に何度か連れて帰れたのはいい思い出です。
カルビに会えたのはもちろん、家族がみんなみんな揃ったという状況になったわけですから。
人間も犬もみんなみんな。
うちの両親と初めて会った時からですが、シュナはわかってたのかなぁ・・・?
もともと人なつっこい子なんですが、通りすがりに可愛がってもらう時や
自宅に友達が来て懐くそれとは明らかに違う懐き方をしたんです。
僕と同じニオイがしたのかな?
うちの両親もカルビの母だと思うからなのか、シュナに対して情深かったです。
デビに対しても。
カルビはデビよりも老化が進んでます・・・少し前は危険な状態の時もありましたが
何とか持ち直して毎日を送ってくれてます。
つまりシュナより先に逝かなかったので孝行息子です。
デビもカルビもシュナにとっては自慢の子なんでしょうね。
しかしホンマに公園にはよく行きました。
週に何回とかではなく、ほぼ毎日。
それもシュナが若い頃は何時間も遊んでました。
お腹減ってようやく帰るというような感じでした。
14~15年前の当時は、他の飼い主さんもみんな僕みたいな過ごし方をされる方ばかりで
みんな公園に住んでるのか?という感じでした(笑)
僕の一日の大半はシュナでした。
とにかくシュナ。
何が何でもシュナ。
どうしたってシュナ。
シュナ、シュナ、シュナ。
コンブ、デビ、バビル、ヤスミン、ドラミ、家族が増えて
どの子に対しても同じ愛情を注いでた自負がありますが
シュナはスペシャルなんです。
だからといってシュナだけエコひいきするとか、他の子をおざなりにするという意味ではありませんよ。
このスペシャル感、わかってもらえます???
僕がまだ24~25歳の頃からの付き合いで
僕の全てを知ってると言っても過言ではないほど僕を知りつくしてるシュナ。
僕のいいも悪いも全部見てたシュナ。
嬉しいことがあったら僕はシュナはじめ、みんなに報告し一緒に喜びます。
もう過去形で書かなくちゃいけないね・・・一緒に喜びました。
でもまだ他の子たちがいるので・・・一緒に喜びます。
毎年新年になる瞬間はみんなで過ごしてお祝い。
誕生日もそう。
とにかくハッピーな時間を分かち合ってきました。
悲しい時も同じくで、ショックなことがあってへこたれてるとシュナたちをギュッと抱きしめて
パワー補給、愛情補給。
機嫌が悪い時なんかは八つ当たりみたくなってしまったこともあり、本当に心から反省してます。
ごめんよ、シュナちゃん。
どんな僕も受け止めてくれてたシュナ。
受け入れる以外にないのが犬。
だからこそ心地よく受け取ってもらえることのみ
そこに愛があるってわかってもらえることのみで
接する必要があると常に思ってました。
でもきっとそうじゃなかった時もあるね・・・ごめん・・・。
まだそばにいてくれてる感覚が凄くするので絶対にいるんだと思います。
科学的ではないけど、これは確かのこと。
100%います。
科学を越えたね!(笑)
そう、理屈ではないんです。
だって感じるんだから仕方がない。
僕が感じる以上にデビが感じ取ってくれてたらいいなと思います。
凄く寂しそうだから・・・。
僕だって負けないくらい寂しいですけど、デビはどうやって乗り越えていいのかきっとわかってないから。
僕だってまだわからないけど、でもでもどうにかする以外に道はないですからね。
バビルが亡くなった時も、実家のキクゾウが亡くなった時も、そして今回シュナが亡くなった時も
また会えるんだから、と本気で思えるので何とかなってます。
いつか僕も死にますからね。
でもできるだけ遠い日に・・・と思ってます。
早く会いたいけど、まだ死ぬわけにはいきませんから。
また会えるんだと思うと少し気分が良くなってきました。
天国で会えた時はきっとお話できるんでしょうね。
僕を見つけたら笑顔で走ってきてくれるのかな?
その後ろからはバビルもキクゾウも。
シュナが僕のことを欲する度はいつもマックスでとても愛されてました。
大好き過ぎて大丈夫?って感じでした(笑)
僕がもし先に死んだら、シュナは生きてけないのでは・・・と本気で思うほどでした。
同じくシュナが死んでしまったら僕は生きてけないかも・・・とよく本気で言ってました、本気で。
でも僕生きてるね・・・。
死んでないね・・・。
死ねないもんね・・・。
デビのために
コンブのために
ヤスミンのために
ドラミのために
あなたに心配かけないようにしなくちゃね。
☆LOVE☆