パーティー・・・慶尚南道・新年会での歌唱
昨日は上野にある精養軒でのパーティーで歌わせていただいてきました。
金曜日のチャリティライブから帰ってきたのが0時くらいで寝たのが何時だろ・・・起きたのが7時半
リハのため会場入りしたのが9時半・・・まだ何もしてない朝の一番から疲労感が。
このパーティーは、在日韓国人の出身(本籍地)が慶尚南道の方々がお集まりになっての新年会でした。
韓国では旧正月を節目と考えるので、この時期が新年会にふさわしいというわけです。
僕の出身(本籍地)もこの慶尚南道です・・・プサンがある地域です。
何だか想像よりも大きな会場で立派な感じに圧倒されつつ、即リハが始まりました。
昨日はバンドでの歌唱、もちろん初合わせでしたが何ひとつの問題もなくリハが進み
その頃には僕の疲労感はどこ吹く風で楽しくて仕方がないといった感じでワクワクし始めてました。
バンドは、ヒロ松井&スターライトオーケストラのみなさんです。
素晴らしい!!!まさにプロの職人技でした。
そんなバンドをバックに歌わせていただくので、眠気も吹っ飛びました。
リハが終わってしばらく僕は放置プレイ・・・野放しだったので睡魔がやはり襲ってきて戦ってました。
寝てしまうわけにはいかないのです・・・このメンバーの中ではいくら時間があってもダメね。
僕みたいな若造が生意気にステージ前にウトウトするなんて・・・年長者の方ばかりなので。
儒教の教えのようなものが僕にも流れてるので、失礼のないようにと心がけてました。
でも眠い!!!
もちろん我慢しました。
新年を祝うパーティーなので、僕の装いはタキシード。
ステージの時間から逆算して頭をセットし着替えてシャキッと!
この時点で眠気はどこかに消え失せてました。
会場の中から韓国の国歌が聞こえてきました。
よりシャキッとしました。
そしてステージ脇にある控室に移動。
すぐに出番かと思いきや、それから1時間ほど待機になったので
良かったらどうぞと食べ物が運ばれてきたんですが歌う直前なので遠慮しました。
でも食べたい・・・キムチが食べたい・・・豚肉と一緒にキムチを食べたい・・・葛藤でした。
ちなみに右上のは韓国のお餅です。
何だか乾燥注意報的な控室の中での待機は声を変えてしまうものでした。
他の出演者のチョウ・ジョンヒさんも喉が何だかおかしいと・・・二人して早く歌わせてくれと願ってました(笑)
全く緊張してなかったんですが、ステージ脇の控室にいる間に妙な緊張感。
だって本気の式典で本気のパーティーだったから。
本気に決まってるんだけど、本気の本気だったので緊張MAXでした。
でもステージに上がる直前に緊張がこれまたどこかへ消え失せてました。
めでたし!
アリラン(韓国民謡)、鳥の唄(韓国民謡)、Hallelujah の3曲を歌わせていただきました。
韓国民謡は会場におられる方々みなさんがご存知の曲で
それぞれに思い出がおありでしょうし、また懐かしくお感じになられるような曲なので
いわゆる民謡調のアレンジとは違うので
僕のアレンジがそのあたたかな思い出に水を差してしまわないようにと願いました。
一世や二世の方々に向けてだからこそ、何とか心に届けばと思いました。
日本で生まれ育った三世である僕が、韓国で愛されてるこれらの曲をアレンジし歌っているのは
あまりにも素敵な古くから親しまれてる祖国の民謡を僕も愛してますよ
僕の世代はもちろん僕よりも下の世代も含めて何かを感じ得る曲なんだということをお伝えしたかったんです。
また、CDにも収録しライブでも日々歌ってるこれらの曲は
日本のみなさんからも多くのありがたい感想をいただいてるので
僕の場合は音楽を通して日韓の間で共通の響くものを歌っていけたらなと考えてます。
みなさんが日本で頑張ってこられたように、僕も含めての若い世代がその世代なりに
想いを継承してますよと知ってもらいたい想いもありました。
このお話のつづきはまた改めての機会にさせていただきますね。
写真のように僕のCDを販売させていただくにあたってスペースを頂戴しました。
『\1500にて販売中』という張り紙やポスターを張るなど、現場にいらっしゃった方がやってくださったんです。
単に並べただけの僕・・・詰めが甘甘でした・・・。
みなさんからのご協力がたくさんあり、立派な販売ブースになったわけです。
本当にでウルウルするほど感謝の気持ちでいっぱいになりました。
このパーティーで歌わせていただけたのは民団のキム・ヨンファさんのおかげです。
彼女は僕が東京の父と慕ってる焼肉屋のご主人さんのお姉さま。
僕がよく行ってる焼肉屋、覚えてます?
そこのパパとママは僕のもう一人のオトンとオカンです。
ママに相談したらパパのお姉さんが民団にお務めだということでご紹介いただきご挨拶に伺ったんです。
それが昨年後半で、それからのお付き合いなんですが、まるで息子のように可愛がってくださいます。
『あなたは息子と同じ』とおっしゃっていただき、幸せを感じました。
彼女のおかげでたくさんの方々をご紹介いただき、新たな出会いがたくさんでした。
またCDもたくさんの方々にご購入いただけるに至り、頭が上がりません。
大好きなんです、ヨンファさんのこと・・・僕も母のように感じてますし、これでまたオカンが増えました。
本国の韓国人も在日も日本人も僕にとってはどうでもいいこと。
どうでもいいっていうのは無関心ということではなくて、同じ人間なんだからという意味で。
そういう想いを持って僕は生きてますが、韓国人であるという事実に揺るぎはなく
日本で生まれ育った僕になにができるのか、できることがあるなら最大限で何かしなきゃと。
日韓のかけ橋と言ってしまえば何だか大げさな響きですが
結果的にそうなれたらなとは本当思います。
僕は音楽でそれができると思ってますし、すでにそうなってる場面もありますしね。
音楽に国境はないっていうのは本当なんです。
そういうことを身を持って感じることができるのは・・・