チー旅。〜世界一周する(仮)〜 -12ページ目



こっちに帰って来て意外だったこと。


ごはんがおいしいのは最初の1日だけだったこと。

20年間この味に慣れ親しんでいるのだから、当然かもしれない。





逆に、トイレットペーパーは未だに流す前一瞬躊躇すること。

ゴミ箱に捨てる癖は、まだ抜けないみたい。





日本人を冷たいと感じることはなかったこと。

別に、日本人に対して「冷たい」とは思わなかった。

電車に乗ってる人たちを見て「元気がない」とは思ったけどね。





私が中途半端に言葉を濁してしまったから、うまく伝わらなかった。

私が感じた違和感のような気持ちは、もっと違うところにある。





1年間、外国にいた。

しかも、違う国を股にかけて。




そうすると、いろんな人がいることを知る。

デブッちょな人がおへそを出した格好をしていたり、

肌の黒い人がいたり、ラクガキみたいな化粧の人がいたり

髪の毛がチリチリの人がいたり、ホームレスみたいな人がいたり。




いちいちそんな程度のことでは驚かなくなったし

話題の対象にも上がらなくなる。

それぐらい、世界は個性で生き生きしていた。





私の中で、それらの人々が

「少し」個性的な人というだけのことになった。




そして日本に帰って、仲間の中に戻る。

そこでは、人と多少違うだけで陰口を言ったり

少しでもはみ出た言動をしたりする人を馬鹿にする行動に

今の私は、ものすごく不快感を覚えるようになっていた。

なんなら、苛立ちさえあった。




もちろん私だって日本にいた時は、

個性的な恰好をする人たちにいちいち驚いていた。

ロリータファッションとか、太った人の露出とか。




だからこそ、そんな自分に対して、情けないと思った。

日本と、もう終わった外の世界をまるで分離できていない。

どうしてそれを整理して、理解する度量がないんだ、と。

ひとつを吸収して、ひとつを失ってしまっている。

不快感を感じることまでは、感じてしまったのだから仕方ない。

と、思うのだけれど、苛立ってしまったことは、違う気がした。

受け入れて許すことが出来たら、私は苛立たない。

それ以外にも、湧き起ってしまった不快感を

解消する方法はあったろうに。苛立つべきではないのに。




日本に帰ってこんな感情が沸き起こることは全くの想定外だった。




そんなことができなかった自分が情けなかった。

日本人に対して、マイナスな感情はほぼない。





日本語って、分かり過ぎちゃうから難しい…。