以下は、「現代ビジネス」の『経済の資格』(週刊現代10/11号}より
抜粋したものです。



================================



「そもそも国が年金政策に失敗して、年金支給開始年齢を

遅らせざるを得なくなったツケを、再雇用制度という形で

企業に押しつけてしまったことが問題なんです

中小企業には希望者全員を65歳まで雇う体力はありませんし、

そもそもこの制度を知らない会社もあります。

再雇用制度を知っていながら制度化していない会社もあって、

それは法律違反になるはずですが、だからといって罰則が

あるわけでもない」



支給開始年齢をなし崩し的に引き上げざるを得ない公的年金は、

事実上破綻しているいつわりの制度だ。

一方企業は、官僚に強制されて、いやいや付け焼き刃で、

まやかしの再雇用制度をつくった。

現実を知らない官僚たちの「制度いじり」に苦しめられるのは、

いつも市井のサラリーマンなのである。



ハッピーリタイアメント、定年後は悠々自適など、夢のまた夢。

地獄が待っていた。当てにしていた年金は先延ばしにされたうえ、

大幅減額。代わりに用意したという職場では邪魔者扱い。

この国はおかしい。