先生の弟子の曾参(そうしん)が言った。



「私は、毎日、三つの事柄について、
何度も自分のことを反省する。

人のために考え行動して真心を尽くしているか。

友だちとつきあっていて誠実であるか。

自分自身がよくわかっていないことを
人に教えていることがないか。」




(当区教育委員会編 教科書「日本語五・六年」)



(原文)

曾子曰く、
吾日に吾が身を三省す。
人の為に謀りて忠ならざるか、
朋友と交りて信ならざるか、
習わざるかを伝うるか。


(邱永漢の文章)

人のためにはかつてよこしまなことはなかったか、

友達とつきあって不信なことはやらなかったか、

よく勉強しないことをイージーに人に教えたりしなかったか、

一日に三回は反省してみるということですが、

三省堂という本屋の名前もここからきています。