下記の大司教の説教は、ボーイにとりおおいに首肯できるものであります。
なかなかできねぇーことではございますが。。
今の時代の大きな問題は、人々が偉大な存在、超越的存在への
畏敬の念を失っている、ということではないでしょうか。
昔の日本人には、「お天道様がみている」というような素朴な
気持を持っていました。
神・仏を畏れる敬う心がありました。
この素朴で敬虔な心情が今の人からは消えてはいないでしょうか。
これは大きな問題だと思います。
また現代の大きな問題は、現代人はこの世が造りだした欲望、
わたしたちを次々と刺激するさまざまな欲望によって操られている、
ということではないでしょうか。
この世界は人間が造ったもの、人間は自分のつくり出した欲望に
蹂躙され、自分で自分の欲望の奴隷となっています。
貧しさのただなかにお生まれになったイエスにならって*、
金銭欲、名誉欲、肉体の欲望から解放され、日々清清しい生活を
送りたいものであります。
自分の欲望から解放され、お互いに掛け替えのない存在として
愛おしく思い、自分に命を与えてくださった偉大な存在を敬う心
を養うようにしたいものです。
そうしてこそ、人は自分のいのちの尊さを自覚し、人のいのちを
尊く思うのです。
(2009年12月24日 午後10:00 東京カテドラル聖マリア大聖堂)
*清潔でない厩で誕生したと。。