吉田の著作は残念乍ら一冊も手許にない。
あればいろんな事どもを書けるのに。。
『モーツァルト』は別格にして、記憶に強く残っている
本の題名を挙げておきたい。
『主題と変奏』
『LP300選』
『ソロモンの歌』
『この一枚』
『音楽からきこえてくるもの』
(以上、WIKIより)
しかしながら、WIKIには大事な書が抜け落ちている


。
『世界の指揮者』だ。これはたしか新潮文庫で出ている筈で
かなり手垢がついた。
ここで、いま調べたら82年に新潮文庫、親本は73年に
ラジオ技術社から出たという。
この文庫本から影響を受けた人はかなり多いのでは
ないかとおもう。
去年3月に出たちくま文庫の帯を参考に出すと;
フルトヴェングラー、ヴァルター、ムラヴィンスキー、
カラヤン、アバド…演奏史上に輝く名指揮者28人に光をあて、
その音楽の特質と尽きせぬ魅力を描いた名著
たいへんお世話になりました。
ありがとうござんした
。
もういちど言っておきたい。
吉田秀和はその本質において詩人である。
高みから批評するのではなく、音楽(会)の
ひとりの聴衆者として或はかれらと同じ視線
(聴線?)で独自の言葉を紡ぎ出して行くのだ。
それが加藤周一との全き違いなのである。
吉田のどの本を手にとっても、文章のあちこちに
ああこの人は文学者なんだなあと感ずる。
DER DICHTERの呼称が適わしい。
白水社「吉田秀和全集・全24巻」は、その見事な
証左である。かかる詩人の文章を読めるのは読書の
大いなる愉悦以外の何ものでもない。
あればいろんな事どもを書けるのに。。
『モーツァルト』は別格にして、記憶に強く残っている
本の題名を挙げておきたい。
『主題と変奏』
『LP300選』
『ソロモンの歌』
『この一枚』
『音楽からきこえてくるもの』
(以上、WIKIより)
しかしながら、WIKIには大事な書が抜け落ちている
『世界の指揮者』だ。これはたしか新潮文庫で出ている筈で
かなり手垢がついた。
ここで、いま調べたら82年に新潮文庫、親本は73年に
ラジオ技術社から出たという。
この文庫本から影響を受けた人はかなり多いのでは
ないかとおもう。
去年3月に出たちくま文庫の帯を参考に出すと;
フルトヴェングラー、ヴァルター、ムラヴィンスキー、
カラヤン、アバド…演奏史上に輝く名指揮者28人に光をあて、
その音楽の特質と尽きせぬ魅力を描いた名著
たいへんお世話になりました。
ありがとうござんした
もういちど言っておきたい。
吉田秀和はその本質において詩人である。
高みから批評するのではなく、音楽(会)の
ひとりの聴衆者として或はかれらと同じ視線
(聴線?)で独自の言葉を紡ぎ出して行くのだ。
それが加藤周一との全き違いなのである。
吉田のどの本を手にとっても、文章のあちこちに
ああこの人は文学者なんだなあと感ずる。
DER DICHTERの呼称が適わしい。
白水社「吉田秀和全集・全24巻」は、その見事な
証左である。かかる詩人の文章を読めるのは読書の
大いなる愉悦以外の何ものでもない。