人間とは他の人と合う・合わないということがあり、
それはどうしようもないことであって、それが人生
なのでしょう。

「求不得苦」とは、求めても得られない苦しみ、
グは求めるという意味ですけれど、人間というのは
いろいろなものを欲しがる、でも手に入らない。

今の時代は消費社会で、人間の欲望を刺激するような、
いろいろな情報があってどんどん欲しくなってしまう、
もっともっと欲しくなってしまう、そういう中で、
求めても得られない苦しみ(求めなければ苦しみは
ない訳ですが)、そういう人間の性というのがあります。


それから最後が「五蘊盛苦」という言葉なのですが、
人間にはいろいろな感覚があって、特に五感というもの
があります。

五感から生まれるいろいろな執着、その執着から出て
くる苦しみでしょうか。
わたしたち人間には、いろいろな欲望があって、
その欲望が満たされるように充足を求めているが、
それが得られない。

得られないことから生ずる苦しみ、それを仏教では
教えているのだと思います。

(2009年4月24日)