月の夜や石に出て鳴くきりぎりす (加賀千代女)


くろがねの秋の風鈴鳴りにけり   (飯田蛇笏)


この道や行く人なしに秋の暮れ  (松尾芭蕉)


棹さして月のただ中 (非定型)  (荻原井泉水)
       

秋の夜や障子の穴が笛を吹く    (小林一茶)