永守重信。以下は雑誌の抜粋です。


経営の舵取りをしていくには、何をおいても気力の充実が必要だ。
そして気力を支えるのは体力である。
私は以前から、気力・体力を維持するために次のような規則正しい
生活
を心がけている。

退社時間は、20代のころは夜12時と決めていたが、30代になってからは11時、
40代は10時と1時間ずつ早めるように努力し、60代のいまは8時に切り上げている。

仕事を離れても無駄なことは一切しない。

経営に集中するため45歳で酒はやめたし、ゴルフや囲碁など時間のかかる
趣味もあえて遠ざけている。

その代わり、健康維持のために週4万5000歩以上を必ず歩く。

断っておくがこれは京都本社にいるときだけの習慣ではない。
日本、いや世界中どこにいても実践していることだ。

年間の宿泊数を大雑把に数え上げてみると、京都の自宅がわずか
60泊に対し、東京、地方、海外がそれぞれ100泊ずつ、合計300泊
にのぼっている。

外泊が続けば体調を崩すことにもなりかねない。
だからこそ私は、自らに規則正しい生活を課すことで、
気力・体力の充実を図っているのである。

(President. February,2009)