その出版社は、チンチン電車の終点から歩いて15分ほどかかる。
「蛍茶屋」は平坦地だが、そこから山道を登らなければならない。

これがきつい。
ふだんは坂など上ることはない為、こたえるのだ。
タクシーにすりゃあよかった!

手前に仏式の墓郡がある。
こちらでは墓の文字にを入れている。
それに中には、ラーメンの丼にはいっているあのギザギザに
似た模様をいれているものもあってなんだか妙な感じだ。
大陸の影響かな?

教会、修道院と住居、中高・幼稚園、記念館などが丘の中腹に
立っている。

出版社というよりも基督教関係の売店は、薄暗くベルを鳴らさないと
誰も出て来ない。
シスターがひとりいた。

用向きを言うとおばはんが出てきて、おいらのメールコピー
もってきて、xx円です、とやや事務的に述べた。
遠いところ、などというお愛想はなかった。
それでよかった。

金を支払い、長年母がおせわになりましたと言って手土産
差し出したら、記念の絵葉書をくれた。
文庫本二冊をさらに求め、そこを辞した。


(空港に行きますので、また夜にでも書き足します) in Nagasaki