「景気対策は何が一番効いたか」と言えば、株、不動産の暴落を止めた
ところかもしれません。
投資家のジョージ・ソロスは、“再帰性”といって、株式市場と実体経済が
お互い交互に影響しあう、と述べています。
そして、その株式市場も経済も不完全で、人間が作りだすものであるから、
共々、とんでもない動きになることがある、と言っています。

彼の理論によれば、この不完全な株式の動きが経済の動きに影響を与えると
言っているわけで、この考えは従来の「株は経済の鏡」という、経済が先に
あり、株はそれを写しだすものであるという一般論を覆すものです。

現在の証券アナリストや経済評論家をはじめ、権威を持つ人達、または普通の
投資家であっても、従来「経済が良くなるから株が上がるだろう」と考えます。
当たり前ですよね。

しかし、現状を見てください! 
株が上がって経済が良くなってくるではありませんか!
3月から世界の株式市場の時価総額は1,000兆円も増えました。
3,000兆円から4,000兆円に、お金が3割以上も急に増えては景気に
好影響を与えるのは必至です。