きのうの「エピソードでつづる初めてのクラシック音楽」 森本真由美著
(ダイヤモンド社)のつづきです。
第4章は有名演奏家の曲ベスト20に、バッハ「マタイ受難曲」の演奏に
アルノンクール/WKMが採用されている。生誕二百五十年の00年に録音。
このCDは図書館で今年はじめに購入されたが、予約が多く届いたのが6月末。
すぐコピーしたがまだ未聴、寒くなったらかけようとおもっている。
昨年末にマタイの連載で随分聴いたからしばらくいいや。
「フィガロ」を週末に聴き込んだ。オケはアムステルダムコンセルトヘボー。
とてもオーソドックスな演奏で拍子抜けした。
というのも、交響曲41番は彼の研究成果かとおもうが、40数分もかかる
独自なスコアでテンポもとっても遅い。通常20数分で終わるがし、ベーム
の晩年のVPOとの名演ですら30分でお釣りがくる。
「救世主(メサイア)」も一足はやく届いたが、これはおそるべき演奏だった。
あいかわらずスローテンポで進んで行くが、テノールのパートが指揮者の
指示からか矢鱈にながーく引っ張り続けるのである。オペラのアリアも真っ青
といった風情。これを書く為、昨晩聴き返してみたが、おそろしいの一言に
尽きる。 こわい、コワイ。。
やっぱりおなじ古楽でも、ガーディナーの楷書体のシャープな演奏がボーイ
には合っている。