`A midsummer night`s dream`のつづきです。

タイタニア(妖精の女王)とボトム(人間だが妖精バックによりロバの頭を
つけられている)とのお喋りの最後の部分。


タイタニア どうぞお寝みくださいまし、あたしの胸にもたれて。
みんな、さがっておくれ、さあ、めいめいどこへでも。(妖精たち退場)
こんなふうにして、
昼顔は甘い忍冬(すいかずら)にやさしくからみつく
のだわ。女は蔦、こうして楡の木のがっしりとした枝にまつわりつくの。

ああ、好きでたまらない。どんなにあなたのことを想っているか!
(二人とも眠りに落ちる)




タイタニアが目が覚めるとオベロン(妖精の王)が魔法を解いてやり、タイタニア
はお遊び相手の面を見てゾッとしてしまう。
太字のところは、たぶんに隠喩的表現だが有名な台詞なんだそうだ。きのう
帰りに図書館で、この前死んだ河合隼雄と松岡和子の対談本(快読シェイクスピア)
を立ち読みしていたら、上の部分からして、二人(?)はまちがいなく一戦を
交えたシーンという。
いずれにしてもこの上なく上品で艶っぽい表現だなあ!

英文です(↓)。



TITANIA. Sleep thou, and I will wind thee in my arms.
Fairies, be gone, and be all ways away. ( Exeunt FAIRIES)
So doth the woodbine the sweet honeysuckle
Gently entwist; the female ivy so
Enrings the barky fingers of the elm.
O, how I love thee! how I dote on thee!

[They sleep]