いまひとつは、草笛光子の記事で一読爽快感を覚えた。

読売夕刊(18日付)芸能欄

せりふに自ら重ね涙 媚びない過去振り返り(タイトル)

「6週間のダンスレッスン」(草笛光子主演)という芝居のインタヴュー記事
のなかで、草笛さんはこんなことを述べている。
54年にヴェニス(映画祭)から急遽N.Y.へ行けと当時の松竹の社長に言われ、
ミュージカルを勉強した。そのときに、ひとり降り立ったN.Y.空港で、
絶対
だれにも媚びないとこころに誓った
、という。

「愛想振りまくのが苦手で女優向きじゃない。板(舞台)の上では偏屈な性格、
コンプレックスを封じて解放されるのでしょう」


なんて凄い誓いなんだろう! 
そもそも女優ってあちらこちらに気配りし、お愛想を振り撒かないとやっていけ
ないん商売じゃないかとおもっていたんで。。

朝ドラ「どんど晴れ」を週に何度か見る機会がある。ちょうど母親の身の廻りの
の世話をするのと朝食を持参する為に階下に降りて行ったときだ。
俳優たちの中で、草笛さんだけが別格でその演技は飛び抜けている。品位が伴う。
宮本信子もうまいが、まだとても太刀打ちできない。
上の記事を見て、成程なあと実感した次第だ。

いつも昔のハナシで恐縮だが、土曜夜「シャボン玉ホリデイ」の前に「光子の窓」
という番組が日本テレビ系でやっていた。文字どうり「光子」さんの歌と踊り中心
のプログラム。親父がファンで婆さんが焼きもち(?)を焼いていた(らしい)。
親父はボーイとちがい、遊びごころがあったひとでダンスなんかも好きだった。
たぶん一緒に踊りたかったんじゃあなかったんだろうか??

彼女のベースが宝塚はもとより、この半世紀前のN.Y.での修行にあったことが
この短い記事でわかった -「日本のミュージカル女優第1号」と呼ばれた-(記事)。
草笛さんの一本筋が通った生き方にはげしく共感した。

ほんとにきょうはイイ日だった!