ふたつの記事を読んでとてもハッピーになった。

1.日経朝刊文化欄(18日)

「ラジオ 魔法の夜間飛行」 
【ジェットストリーム】放送40年 異国の風景を音に乗せて by 堀内茂男さん


放送開始は67年7月3日だそうで、ボーイ高校一年生のときだった。
このナレーションには、随分慰められ癒されたものだ。
中間・期末試験の勉強(暗記?)ちゅう、あるいは大学時代、はたまたなりたての
サラリーマンの頃。。
その頃に比べ、どれだけじぶんは進歩したんだろうか? なーんにも変わらない
気がしている。年ばっかりとってきた。。 精神年齢は高校生くらいのつもりでは
いるんだが。。 深夜そうおもう。

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遠い地平線が消えて深々とした夜の闇に心を休めるとき、
はるか雲海を音もなく流れ去る気流は、
たゆみない宇宙の営みを告げています。
。。
光と影の境に消えていったはるかな地平線も
瞼に浮かんでまいります。
(記事より)

心に響く城さんの美声 声の詩人。 クールだが温かみのある声。。
夜のしじまに海の向こうの景色をありありと浮かび上がらせてみせたのである。

94年12月30日は城達也さんが私の原稿を読んだ最後の回だった。
「では皆さん、さようなら」と語った二ヵ月後、城さんは永遠の旅に
でてしまったのである。
。。
文学青年が書いたような青臭い言葉が耳に心地よいのだとしたら、
それは夜の魔法というものだろう。日本のどこかでラジオの声に耳を
澄ます人がいる。その人のことを考えながら、私はきょうも原稿用紙を
言葉で埋めていくのである。



付記
左隣は、おなじ「シゲオ」さんでこちらも毎日たのしみにして読んでいる。