漢字のことは何度も書いた。
だが、まだまだ読みたい本も多いし、不十分だとおもっている。
何故か?
それは、漢字なくして日本語の文章を書くことができぬし、意思の表現
もできぬからだ。漢字を知らなければ社会生活も営めぬし、そもそも生き
続けて行くのも困難だろう。
なので、その起源に遡って漢字のことを学んでみたいという基本的な欲求
による。
白川静の本は一度 殷周のことを取り上げただけで、周辺の事は何度か書いたが、
漢字のことは今回がはじめて。
1.「漢字 -生い立ちとその背景-」 70年4月 岩波新書
2.「漢字百話」 02年9月 中公文庫(親本は78年4月)
1.は学生時代に読んだが、中身は完全に記憶外! 読み返してみると
本書が、以後長年の研究に結びつく白川漢字学(?)のエッセンスが
詰まっている最初の一般向けの本、と言ってよいとおもう。
白川の原点となる。 ただ読み易いとは言い難い。いちいち納得しながら
読んでいくとかなり時間がかかる。
前にも記したとおり、発売時に藤堂明保が岩波に対し、白川は本書の執筆者に
ふさわしくないとクレームをつけたことは、つい最近知った。 藤堂は自分が指名
されなかったので頭に来たのだろう。後に別の本を岩波新書から出した。(それは
ここでアップした)
2.は1.と異なり、こまかくチャプターが分かれており、ずっとたやすく読み
進めることができる。時間がないので、内容は帯に譲りたい。
いずれにしても、時間をかけながら、この大学者の「字訓」「字通」「字統」と
読んで行こうっと。すこしオーヴァーに云えば、この三部作の読破をライフワーク
のひとつとしたい。いまはそんな気持ちでいる。
帯1.日本語の表記にとって漢字は不可欠の文字である。にもかかわらず、文字としての
漢字がどのようにして生まれ、本来どのような意味を持つものであったかを知る人は少ない。
中国古代人の生活や文化を背景に、甲骨文や金文、および漢字が形づくられるまでの過程
をたずね、文字の生い立ちとその意味を興味深く述べる。
(目次)
1 象形文字の論理
2 神話と呪術
3 神聖王朝の構造
4 秩序の原理
5 社会と生活
6 人の一生
帯2.
太古の呪術や生活の姿を伝える、漢字の世界。厖大な資料考証によって、文字の原始の姿
を確かめ、原義を鮮やかに浮かび上がらせる。「白川静の世界」入門に絶好の、刺激的な書。
(目次)
1 記号の体系
2 象徴の方法
3 古代の宗教
4 霊の行方
5 字形学の問題
6 字音と字義
7 漢字の歩み
8 文字と思惟
9 国字としての漢字
10 漢字の問題
だが、まだまだ読みたい本も多いし、不十分だとおもっている。
何故か?
それは、漢字なくして日本語の文章を書くことができぬし、意思の表現
もできぬからだ。漢字を知らなければ社会生活も営めぬし、そもそも生き
続けて行くのも困難だろう。
なので、その起源に遡って漢字のことを学んでみたいという基本的な欲求
による。
白川静の本は一度 殷周のことを取り上げただけで、周辺の事は何度か書いたが、
漢字のことは今回がはじめて。
1.「漢字 -生い立ちとその背景-」 70年4月 岩波新書
2.「漢字百話」 02年9月 中公文庫(親本は78年4月)
1.は学生時代に読んだが、中身は完全に記憶外! 読み返してみると
本書が、以後長年の研究に結びつく白川漢字学(?)のエッセンスが
詰まっている最初の一般向けの本、と言ってよいとおもう。
白川の原点となる。 ただ読み易いとは言い難い。いちいち納得しながら
読んでいくとかなり時間がかかる。
前にも記したとおり、発売時に藤堂明保が岩波に対し、白川は本書の執筆者に
ふさわしくないとクレームをつけたことは、つい最近知った。 藤堂は自分が指名
されなかったので頭に来たのだろう。後に別の本を岩波新書から出した。(それは
ここでアップした)
2.は1.と異なり、こまかくチャプターが分かれており、ずっとたやすく読み
進めることができる。時間がないので、内容は帯に譲りたい。
いずれにしても、時間をかけながら、この大学者の「字訓」「字通」「字統」と
読んで行こうっと。すこしオーヴァーに云えば、この三部作の読破をライフワーク
のひとつとしたい。いまはそんな気持ちでいる。
帯1.日本語の表記にとって漢字は不可欠の文字である。にもかかわらず、文字としての
漢字がどのようにして生まれ、本来どのような意味を持つものであったかを知る人は少ない。
中国古代人の生活や文化を背景に、甲骨文や金文、および漢字が形づくられるまでの過程
をたずね、文字の生い立ちとその意味を興味深く述べる。
(目次)
1 象形文字の論理
2 神話と呪術
3 神聖王朝の構造
4 秩序の原理
5 社会と生活
6 人の一生
帯2.
太古の呪術や生活の姿を伝える、漢字の世界。厖大な資料考証によって、文字の原始の姿
を確かめ、原義を鮮やかに浮かび上がらせる。「白川静の世界」入門に絶好の、刺激的な書。
(目次)
1 記号の体系
2 象徴の方法
3 古代の宗教
4 霊の行方
5 字形学の問題
6 字音と字義
7 漢字の歩み
8 文字と思惟
9 国字としての漢字
10 漢字の問題