邱永漢氏の 「お金としあわせの関係」 (中公文庫 98年、親本 95年)を
ときどき取り出して読んでいる。
たくさん示唆に富んだ書であり、じぶんの生き方の参考にさせて頂いている。
とくに後半の数頁は、何度読み返してみても飽きることがない。
いくつかの印象に残る言葉を記しておきたくおもう。
(ボーイはマルビです)


人のしあわせ、ふしあわせは一生を終えてみなければわからない。
「終わりよければすべてよし」と言うけれども、人生は終わりに近づくほど
気をつけて大きな破綻がないようにしなければならない。

常々、尊厳死を選ぶことを家中に徹底させており、見込みがなくなれば早く
死なせてもらうように子供たちに言い含めている。

お金持ちになっても生活は似たり寄ったり。

お金があって、幸せがあれば、それにこしたことはないが、両方とも揃うことは
なかなかないものである。人生の峠を越えてしまった人なら、しあわせを選びたい
と思うだろう。

お金を持っている人ほど心配事が多くて、いつも頭を悩ましている。(それよりも)
お金を上手くコントロールできる人のほうが「人生の達人」であることは
間違いがない。