藤堂明保「漢字の過去と未来」(岩波新書、82年9月)のつづきです。
漢字は削減できる。
漢字の中には重複するものがたくさんある。統一して学習者の負担を減らせ。
跡・蹟・迹(いずれもセキ)、浸・滲・沁(しみこむ)、肉迫・肉薄。
据→拠
凸→突
凹→押
紫綬褒章の褒はそもそも当て字であり、報と書くのが正しい。
審議会はわかっているのか? ふやせばよいというものではない。
(P.184)
個→箇
干→乾
玄→幻
は、重複(同意)している。一方(右)を削るべき。
布・敷・普(たいらにしきのべる)
服・伏(くっつくこと) 副もつながっている。(中国では副主任も付主任と書くようになった。
今の北京語では、副のk音が消えたので、副=付と同音語となっている)
字数をふやすな。
大正十二年 1962字
昭和十七年 2528字
昭和二十一年 1850字 であり、(前回のとうり)音訓両読みで三千を越すからもう
これ以上ふやすな。(子どもたちの)定着率が低くなるだけである(=覚えきれない)。
書きかえ、言いかえを使え。
塵:ちり、眼瞼:まぶた、庇護:かばう、抵触:ふれる、漏洩:もらす、
推薦:推選、哺育:保育、傭人:用人。