今回はべらんめえ調で行く。

簡体字は気に入らねえ。我慢できねえところが沢山ある。
たとえば、太陽の「陽」は簡体字では、「阳」になっちゃう。
「日」の下の「勿」を取ってもどれほどの節約になるんだろう?

それと発音だが、清になってから「金」は「ちん」なんて発音になっちまった。
北方の女真族はの音が出せなかったんだろう。これも全然気に入らぬプンプン
許せねえむっ
拼音の書き方も絶対に許容できねえトコロがある。
そもそもなんて使う必要があるのか、おい?

そんなことで中国語(ぷうとんふぁ)を学ぶのは、ボーイにとりこの上なく不快なこと
だらけなのだ。
二十年ほど前から断続的に、TV・本などですこしづつ自分なりに勉強してきたが
上記の理由で進み具合はとうぜん芳しくなかった。辞書なんかしまいこんでしまった。
ま、趣味みたいなもんだし、仕事で使う訳じゃないから気楽だったんだが。。

藤堂明保「漢字の過去と未来」(岩波新書、82年9月)を読んでいたら、こんな事が
記されていた。

漢字の簡略化と併行して、1956年には拼音の草案が発表された。
1958年に「漢語拼音方案」が決まった。この案を決めるさい、
舌面音をj/q/x/yで表わす。

例:其ji, 欺qi, 希xi, 衣yi.
そり舌音をzh/ch/sh/rで表わす。
例:知zhi, 吃chi, 詩shi, 日ri.
というのが、討論の過程でとくにもめたところである。綴り方に筋を通そうというならば、
舌面音の特色をyで表わし、そり舌音の特色をrで表わして、

例:其zyi, 欺cyi, 希syi, 衣yi.
例:知zri, 吃cri, 詩sri, 日ri
. 

とするのがよい。筋を外した案が採用されてしまったのは、返すがえす残念なことであった。

(P.97-98)

ほうらご覧なさい。これを読んで長年の学習時の不便不快さに対し、胸のすくような思いがした。
ほんまに、藤堂さんの言うとおりでっせビックリマーク
この本を読んでイガッタなあと嬉しくなったかおボーイだったのであります。