金曜日の日経夕刊の一面を見たらたまげてしまった。
「東アジア日帰り圏拡大」の大見出し! (記事の一部は後ろで)
「日帰り圏の拡大構想」という地図が掲載され、現在の日帰り圏として、ソウル上海
があり、さらに十年後の日帰り目標圏としてウラジオストクハルピン西安香港の
ずっと西の方まで半円形上の弧が描かれている。
ちょっと待ってくだせえよっ!ソウル上海の日帰りっていったってとんでもないほど
出張者にとってはキツく、命がけですぜ。ダイハードだぞ
過労死させる気なのかい?
九州の方で福岡市の周辺に住んでいる方だったら可能かもしれない。
だけどよ、政府は、成田や関空から遠い地域の住人、はたまた地方の方たちのことをいってえ
どう考えているんだか知りたい。
ボーイの場合、成田までドア ー ドアで二時間たっぷりかかる。さらに通常、フライトの
90-120分前にはチェックインする。60分前では席があるかどうか分からぬし、あっても
ロクな席じゃない。だからさ、10a.m.のフライトには5時過ぎには出る要あり。朝は電車の
本数が少ないんでね。11a.m.でも6時半にはいつも出ていた。
政府のいう日帰り圏とは、「自宅会社を出発し、現地に4時間以上滞在しても同日中に帰国できる
地域」だとよ。かりにそうできたとしてもさ、同日中に帰って、また空港から家に戻るには何時間も
要する訳で、まして通関の時間・飛行機の遅延などは含まれていない。
超早朝出発、超深夜のご帰還となる。
これがどんなに大変なことか、じぶんたちでやってみなさいよって。
机上の空論でものを考えるのはやめて貰いたい。かりにいくらアクセスがよくなったとしても
国際便ではいろんなことが起こるのは茶飯のことで、航空関係者は痛いほどご存知の筈。
毎時シャトル便を飛すなんて絶対不可能だしね。
(記事)政府・与党は20日、日本から東アジアへの日帰りビジネス圏を拡大するための総合対策に
着手する方針を固めた。
中国やロシアの大都市への航空路線の増便や空港アクセスの改善などを推進し、2017年までに全国からの
海外出張の日帰り圏や船舶貨物の翌日配達圏を大幅に広げる計画だ。
経済発展が続く東アジア地域との人やモノの交流を後押しする。