十数年前に、福建省泉州のことを横文字でザイトン(Zayton, Zaitun etc.)
と呼ぶのを、中野美代子さんの本ではじめて知った。(題名忘れ)
刺桐(ツートン)の方言音を紅毛人が聞いたと言われる。或いは、
緞子(どんす)の英語satinから来たという説もある由。
(泉州は緞子の生産地)

Zaitone:なんて響きの良い名前だろう!
ザイトンは、往時インド・中東からの貿易船で凄い賑わいだった。

すこし前に、同著『あたまの漂流』(03年6月 岩波書店)を読んでいたら、
セルボーン編訳のヤコブ・ダンコーナ「光の都市」のハナシがでてくる。
最終的にこの本は、セルボーンの偽書と中野さんは断じておられる。

今回はその件ではなく、同じ項に F.ウッド「マルコポ-ロは本当へ中国に行ったのか」

の言及がある。
中野さんが訳そうと目論んでいたら、先をこされてしまったとある。


マルコの旅行記で、万里の長城や泉州の開元寺の東西両塔の記述の
欠落が、「マルコは中国に行かなかった」という内容の由。
ふたつの塔は泉州ではいやでも目に付くのに記述ないのは、おかしいんじゃないの?
(写真あり)てことらしい。

面白そうなので、きょうさっそく予約した。土曜日には手に入るとおもう。
たのしみだ。

一度は泉州に行ってみたいたいなあ!