きのうの続き)

Wさんはすぐ近所(徒歩一分)で地元の呑み屋で知り合った。
尤も口を利くまで一年以上あったかとおもう。
仕事の取引先ではなく、飲み仲間としての友情から(?)のお付き合い
だった。

公私ともにお世話になった。

まずサウジアラビアのヴィザのスポンサーの仲介を勝手出て頂いて、日系商社
の現地を通じてヴィザの手配をお願いした。ご本人は3-4年彼の地でとんでもない
過酷な苦労をされた。

当時、民間人がサウジに入国するのは大変煩雑な手続きを要した。
観光ヴィザはなかった。

まず現地のスポンサー(取引先)から入国者のパスポートの詳細、入国目的、滞在期間ー
通常2-3週間だったか、をサウジ外務省に提出する。
外務省は当該国の大使館へ
申請書の詳細を各国大使館にテレックスで打電する。
ここまでで通常最短三週間ほどかかる。

申請者は自分のスポンサーから確かに外務省に申請した事を確認のうえ、各大使館へ
招聘状が届いているか否かを確認する必要がある。
これは代理店に依頼することも可。
但し、その都度大使館の領事部へ足を運ばねばならない。

届いているのが確認されたら、はじめてもう一度大使館にその許可番号とともに
ヴィザの申請、許可、発行となる。最低でも約5週間ほどかかった。

いまは大分簡素化されたと聞いた。

だから、出張計画はおよそ出発の2-3ヶ月前にはラフなプランを立てておく。
おまけにフライトの仮ブッキングも必要。

発行後30日以内に入国する。
ボーイの少し前には、フライトについても当局より(!)、やれバンコクから
だのシンガポールだのからサウジ航空を使えとの行政指導(?)もあった由。

ボーイは担当ちゅう、五回ほど中東に出ているがサウジには三回しか行けてない。
二回は時間切れで断念した。ま、小さな商社を介在していたので。。

飛行ルートは

1.アテネ ー(イスタンブール)→ ジェッダ by Olympic Airline
2.ドーハ - ドバイ(乗継) → リヤド by Gulf Air
3.ドバイ → ダンマン by GUlf or United Emirates Air (覚えていない)

抜けたのは各々

1.ジエッダ → バハレーン or ドバイ by Gulf Air
2.リヤド → ジエッダ → アレキサンドリア(エジプト)by Egypt or Saudi Air
3.ダンマン → リヤド → ジェッダ → アテネ by Olympic Air


となった。なるべくSaudi Air は使わなかった。ゴメンナサイ!
国内線はやむなし。

各都市で滞在し営業した。

(続く)