中学2年生の頃から、自己肯定感が下がりやすいといわれている日本。



確かに、大人になってからも「自分に自信はありますか?」と訊いても「はい」と答える人はごく僅か。




欧米諸国では、自己肯定感が高く「自分に自信はありますか?」と問うと「Yes!」との返事が圧倒的に多い。





それは敎育が根本から違うということは、周知の通りである。



欧米諸国では

「自分に自信をもち、自己主張できることが良い子」

の定義だが、一方日本では

「協調性を身につけ、他人の気持ちを慮ることが良い子」

の定義とされている。



どちらが"良い子"かはさておき、自分にとって楽しい人生はどちらだろうか?






私は、圧倒的に前者だと考える。
人生は一度きり。

泣いても笑っても、一度きりなのである。


大切な人生を、他人を主役にするために生きる必要がどこにあるのだろうか?



と日本社会、そして会社の組織の歯車として生きてきた私は、そう強く思う。





協調性、同調、思いやり、気遣い…


確かに日本においては美徳とされる。


でもそれを日本人らしくて美しいと捉える人もいれば、そんなのは偽善だと捉える人もいれば、「正直、他人のことなんでどうでもいい」と思う人もたくさんいるだろう。





どの捉え方も間違ってはいないのだ。






それなのにどうして、日本人はよくも悪くも他人視点が多いのだろう。






私はそれが不思議でたまらず、またこんな日本を変えていきたいと思うようになった。






その方法を、パーソルカラー診断という手法を通して変えていけるのではないか?と考えたのが、今日の本題です。






パーソルカラー診断は、1960年代アメリカのケネディ元大統領が大統領選において選挙に勝つためにパーソルカラーアナリストを付け、自分の魅せ方を武器に、見事大統領選を勝ち取ったのがきっかけとなります。




それから20年が経った1980年代にようやく日本へ"パーソルカラー"という概念が浸透し、3度のブームを経て今日に至るーーというわけなのです。






アメリカでは、自己主張するための見せ方としてパーソルカラーが定義づけられている一方で、日本では"似合う"という何とも控えめな手法でパーソルカラーが流行っています。



それはパーソルカラーの根源を正しく理解できていない人たちが"パーソルカラー診断"というブームに合わせて、浅い知識でパーソルカラー診断を行った結果だと、私は捉えています。




その結果、"パーソルカラーって結局意味ないよね"という声があがってしまうわけです。





なぜパーソルカラーが必要なのか?



それは、日本においては"思いやりがあり、他人の気持ちを慮る子"が良い子とされてきた日本に置いて、生まれ持った"個性"を存分に表に出す手段の一つとしてパーソルカラーが必要なのです。



「生まれ持った美しさ」は、老若男女問わず誰にでもあります。
ですが、残念ながらそれを表に出しながら生きていく方法が、日本では浸透していないのです。

なぜなら、"個性"よりも"目立つことなく、協調性をもって生きる"ことが良い子とされ、育てられてきたため、自分の"個性"の上手な出し方を知っている大人が少ないのです。




だからみんな、大人になったら同じような色の服を着て同じようなスーツを着て、組織の歯車として個性を消しながら、年を取れば黒や灰色の服を着るようになる。






でも、そんな生き方で満足している人は一体どけだけいるのでしょうか?






心の声は、きっと辟易しているのではないでしょうか?




一方で、経営者や実業家といわれる人たちは欧米諸国と同じような手法でパーソルカラーを取り入れています。


それは自分の上手な"魅せ方"を知る必要があるからです。


それか、もう自分軸だけで"自分の好きなものだけ身につける!"というタイプか、です。


もちろんそれも悪くありません。
ですが、それは社会性のある動物の代表として生きるホモサピエンスにおいては、他人軸を無視しすぎた生き方で、時には苦しむこともあると思います。他人との、起こさなくても良かった衝突もあるかもしれません。






自分の上手な魅せ方を知った上で自分の好きなものを取り入れるのか、自分の上手な魅せ方を知らないまま自分の好きなものだけを取り入れるのか、は全く違います。





本来のパーソルカラーは、"似合う色"ではなく"生まれ持った個性を上手に表面化させる色"なのだと、私は考えています。






纏う色が変われば、見られ方や印象が変わります。



第一印象で失敗することもなくなります。




自分の魅せ方を、TPOに合わせて選択することができるようになります。







"美しい"と言われて、不快になる人がいるでしょうか?






一人ひとりに"生まれ持った美しさ"はあり、それは一生消えることはありません。

それを上手に表面化させる方法を知らないだけなのです。




一人ひとりの"美"を、一人ひとりが知れば、
日本社会のあり方も変わってくるのではないか?と、私はほんの少し期待をしています。







日本のパーソルカラーの概念が少しでも変わっていくことを願って。











2022年11月22日
                 パーソルカラー診断士の卵🥚
                                                 Yuri.M