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「夢と知りせば」第3章22話「千代もと祈る」公開いたしました。
前回に引き続き大原のお話。
今回は宝泉院が舞台です。
プロットをたてたのは2019年くらいだったかな?
細かい台詞等は変えましたが、無事このお話を書けてよかったと思います。
この話は第3章で一番重要な話でもあります。
3章を始める時に「冬が一番重要」と書いたことがあるんですが、3回生の琴子にとって「進路」というのはとっても大切なことなんですよね。
教授と学生である以上、この関係がいつまでも続くはずがない。
そんな切なさをじわじわ感じるようになってきました。
ここで重要なのが、第1章で登場した興聖寺のお話。
興聖寺・宝泉院どちらも血天井があり、いろいろリンクしたお話になっています。
興聖寺は、琴子と教授が一緒に京都を巡るきっかけになった大事なお話でもあります。
この時琴子は「もう少しだけここにいたい」と思うだけで、教授には言えませんでした。
だけど宝泉院ではそれを口に出して伝えていますね。
ここで二人の関係性の変化を見ていただけると嬉しいです。
また、宝泉院のお庭の名前は「盤桓園」。
「盤桓」という意味は……また、調べてみてください。
物語にぴったりな、とても素敵な場所でした。
タイトルは
世の中にさらぬ別れのなくもがな千代もと祈る人の子のため
この世の中に避けることができない別れがなければよいのに。人の子であるのだから親が千年でも生きて欲しいと祈る。
から引用しています。
物語と少し意味合いは違いますが、とても好きな和歌なのでタイトルにしました。
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