京都小説サイト「夢と知りせば」

本日0時に最新話更新しました。

 

 

 

 

今回は紅茶がおいしいお店「卯晴」が登場するお話。

 

 

 卯晴

 

こちらのお店についてはまた別途ご紹介したいと思うので

今回は制作秘話について語っていけたらなと思います。

 

ネタバレ全開でいきます……📙

 

 


桜第2章の最重要回

 

この回は実は2年くらい前からプロットは完成していたので

いつもより早く書くことができました。

 

そのくらい、第2章でも「夢と知りせば」全体の中でも
とてもとても重要なお話です。

 

わたしの文章力が追いつかないせいで

うまく描ききれていない部分もあるのですが

書いている途中で、なんだかつらくなってしまって

ああ、苦しいなぁ、悲しいなぁ、切ないなぁと

少し泣きそうになりました。

 

 

琴子の生い立ちなどは元々決まっていたのですが

写真についてのあれこれはKazuさんにご意見をうかがいながら決めました。

 

 

琴子が見たパパの写真はこちら。

 

 

上高地

 

穂高連峰と大正池だそうです。

(Kazuさん撮影)

 

 

第1章は「序」の部分だったので

あまり大きな展開はなくて

ただひたすら琴子と教授の距離を縮めることを意識していたのですが

第2章は二つ描きたいテーマのようなものがあって

 

一つは「河合神社」の話から始まる「美意識」

もう一つが「写真に対する姿勢」

 

だったんです。

 

 

一つ目は「京の七夕」の話でひと段落していたんですが

二つ目がこの回でようやく一つ終わりを迎えたな、という感じです。

 

 

どれだけ愛していても

どれだけ自信を持っていても

どれだけ時間をかけても

どれだけ努力をしても

他人に評価されなければ、結果を出さなければ、

その作品の価値が0になってしまうような気持ちになって

作品に対する愛は自己満足だったのかしら、

自分の努力はむだだったのかしら、

なんて考えてしまうことが

誰しもあるのかな、と、個人的には思います。

 

 

そんな時には周囲と自分を比べて苦しくなったりもするけれど

「この作品がすきだよ」と言ってくれるその一言で

心が軽くなったりもするので

琴子の心が救われるといいな、と思いながら書きました。

 

 

最初にこの話を思いついた時は

教授の言葉やふたりのやりとりが今と少し違っていたんですが

核心的なことを言わなくても、このくらいが一番いいんじゃないかなと考えて

こんなやりとりになりました。

 

 

タイトルは

 

「とにかくに 道ある君が 御世ならば 

ことしげくとも 誰かまどはむ」

 

『どのようであろうと前途ある君あらば、

どれほど難事が押し寄せようと誰も思い悩むことはない』

 

宗良親王の歌です。

 

 

Webだとどうしても横書きになってしまうので

見づらいとも思うんですが

1話1話が短いお話なのと

写真一覧にたくさん写真も載せているので

またのぞいてみてくださいね。

 

PVが上がるとそれだけで生きる活力になります。

 

いつもご覧いただきありがとうございます🦊

応援、ご感想とても嬉しいです。

 

そして本日で「夢と知りせば第1章」発売から1年が経ちました。

 

 

 

4年前のこの日はわたしとKazuさんが出会った日。

去年も今年も大安!

 

まだご購入されていない方はぜひお手に取ってみてくださいね。

 

 

ななせ
 
2020年、卯晴にて。
紅茶がとてもおいしかったです。
 
 

 

 

ななせ🦊桜

 

桜Please check桜