今日は朝から少し離れたところまで思春期外来初診へ行ってきた。

 

別々に話を聞くという事で、先生の「どっちからくる?」の問いかけに、「どうする?」と息子に問いかけると、

 

「じゃぁ、俺から行くわ」

 

と息子から話を先生が聞く事に。

 

その分、どんな事でどんな風に答えるかのフィードバックがいくつか頂けたので助かった。

 

時間や約束事を守らないのは「今自分にとってそれは必要でない」と判断したからだそうで。。

 

2学期80日の中20日の遅刻も彼の「本鈴がなる前に正門入ればセーフ」という認識からきており、そこを「教室に入ればセーフ」を”守らなければならない”にはまだ至っていない事も判明。

 

8時に家を出て35分もかかる距離ではないのだがやはり本を読みながら歩いているという事で、彼にとっては

 

”本鈴で教室に入る事より本を読みたい”

 

という欲求(判断)でそのような行動になる事が分かった。

 

それと一つ、今まで色々考えてこうかもしれないと思っていた事が医師の話によって確信が持てるようになった事は今日の大きな収穫だったと思う。

 

息子は強い刺激である「楽しみ」「喜び」といったポジティブな感情に対しては自分でも理解し、判別する事が出来るが、ネガティブな感情に関しては理解する事が難しいという事が分かった。

 

例えば「今の生活の中で何か不満はないの?」という問いかけに対し、「特に不満はない」と答える。

 

人は大小関わらず必ず何か不満(ネガティブ感情)は持っている筈で、それを表現する事が息子には難しい事だという事らしい。

 

なにかモヤモヤする事はあるがそのモヤモヤがいったいどういう出来事からの刺激でどういった感情なのかを判別する(感じる)事が難しいとの事。

 

言語化の前段階で躓いている。

 

そのモヤモヤは親である私や心理士さんが観察・質問し、言語化してやる事で鍛えていく事で改善できるとの事。

 

ネガティブな感情を判別できないのは良い事ではない。

 

例えば「羞恥心」。息子にはここが薄いので人と違う(例えば授業中に堂々と本を取り出して読む・寝る・立ち歩く等)事をしてもそれを恥ずかしい事であるという認識が無い為改善する事が出来ない。

 

色々と話した結果、息子の事が少し深く知れた事と

 

「要」WISC検査

 

との医師の判断がついた(しかも最新のWISC-Ⅴ)ので私としては良い結果になった初診だったと言える。

 

担当医師には今私が通信制の大学で心理学を学んでいる事も話し、WISC検査の結果を知れる事が楽しみ(と言ったら言葉は悪いが)でもある事を伝えた。

 

そして診断名をつける事には意味が無いという意見も一致

 

何故か:「診断名を付けたところで支援を受けられる程度ではない」(要はグレーゾーン)と言うのが理由。

 

ではなぜ思春期外来を強く希望したのか?

 

息子の特性を検査の上でちゃんと理解し、

 

「息子の特性に従ってどのように息子に対応(導きを)していくかを知りたかったから。」

 

という事と、

 

同じく息子の特性を知り、

 

「どういった部分(長所)を伸ばしていくべきか」

「どういった短所をカバーしていくべきか」

 

を知りたかったからである。

 

本来思春期外来の受診は難しく、状態によっては受信できない事もある。

今回の医療センターも、直接外来から受診という道もあるが(これはどういう流れになるのか知らない)、息子の場合、「医師からの紹介状」を郵送し、返送されてきた質問用紙を再度郵送し、そこで「要受診」となれば受診可、という具合だった。

 

これだけ受診が難しいにもかかわらず、多くの心療内科では発達グレーの診察はあまり受け入れてもらえない。

本人が困っていないと診てもらえないのだ。

あとは「うちは発達検査はやってない」という所がほとんどだった。(どれだけ問い合わせたか…)

 

そんな中でやっとこぎつけた今回の思春期外来。

 

WISC検査は2月の初旬、それからフィードバックが頂けるのが6週間後の3月中旬。

 

そこからまた、担任・スクールカウンセラーへフィードバックする。

 

といった流れである。

 

さて、どういう結果になるのか楽しみだ。