夏に読んでいた作品です。
ウィンダミア卿夫人の扇が読みたくて。
サロメは光文社新訳で読んだのですが訳者が変わると作品の印象も変わるかなと読みました。
サロメは台詞の情報量が多めかなと思いました。と言っても、宗教や当時の歴史に関する台詞が丁寧に表現されているなと思いました。読みやすかったです。なかなか、踊らないサロメ、なかなか要望を口にしないサロメ。義父のしつこいサロメよ褒美をやろう作戦。サロメの勝ちが輝かしくも不穏で妖しい。そこが魅惑的です。
ウィンダミア卿夫人の扇が喜劇だと知らなかったです。真面目が肝心も然りなのですが、ワイルドの喜劇の軽妙さ、展開が早く飽きさせない作りに一気に読みました。
ワイルドの喜劇は面白いなぁ。舞台で観てみたいなぁと思いました。
伏線もしっかり回収されますし、当時の英国ブルジョワの暮らしを反映した台詞や衣装、セットに興味津々です。
真面目が肝心は、ウィンダミア卿夫人の扇よりドタバタコメディー感がありました。
ワイルドの作品は童話やドリアン・グレイの肖像といった残酷さが印象的な作品を読んできましたが、喜劇の面白さを体感しまして、ワイルドの才能豊かな世界を知ることが出来ました。
当時の文化やマナーについて知ることが出来たら、もっと面白いんだろうなと思いつつ……。いつか学ぶことを願って…。知らないことばかりだなと思いつつ。
ヴィクトリア朝時代の英国文化は心を捉えて離しませんね☺️
ワイルドの他の喜劇作品読んでみたいなと思います。在庫があるといいな(笑)