桜が満開の時期に行ってきました。






黒川紀章の新美はオープンしたときから好きでした。


第1章
肖像画


ドミニク・アングル
《アングル夫人の肖像》
モスグリーンのドレスが上品。柔らかく品のある方だったのかなぁ。
アングルが描く、個人的な肖像画は親しみやすさがあるよう感じます。ドレスの輪郭はアバウト。ショールも輪郭アバウトかな。





ギュスターヴ・クールベ
《彫刻家ルブッフの肖像》
石っぽいごつごつした職人気質が伝わってきます。

エドガー・ドガ
《ピアノの前のカミュ夫人》
こちらも素敵でした。ドガの描く肖像画って

第2章
ヨーロッパの都市


カナレット
《サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂、ヴェネツィア》
旅をしてる気持ちになる、カナレットの作品。


アンリ・マティス
《雪のサン=ミシェル橋、パリ》
マティスが近代化していくパリの街並みを描いていたことに驚きました。人物画がとりわけ印象に残るからなのか、新たな魅力発見です。
意外性を感じはしましたが、セーヌ川をモチーフに構図に動きがあって賑わいを感じられました。橋や道路を行き交う人々や馬車。
蒸気船が画面奥から進行して、画面右下で見切れる時間の経過。
蒸気や工場からの煙の表現も巧み。
色彩も統一されていて、どんより雲の空色がパリらしくてとても素敵です。
マティスの技術の高さがうかがえる作品でした。とても面白いなぁとワクワクしました。

第3章
19世紀のフランス絵画


ウジェーヌ・ドラクロワ
《モロッコのスルタン》
画像で見るより本物は色彩鮮やか、モロッコの風や熱気までも伝わってくるよう。
スルタンが身に付けている装飾品、馬具がキラキラと煌めいていました。
ドラクロワの赤が大好きなんです。アクセントになっているし、目を引く深い赤。魅せられ続けています。

もうひとつ。

《アポロンの凱旋》
眼福でした!!!!
こちらの作品って、国会図書館の天井画の1枚だったような。。輝かしさと禍々しさが合わさっています。アポロンが光輝いていて眩しい。主題は神話ですが、タッチや色彩はドラクロワの個性と魂を感じずにはいられません。


ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ
《コンコルディア習作》
シャヴァンヌも見られるとは!!!!
シャヴァンヌにしては色彩がハッキリと描かれているなぁ。額縁の果物や草木も可愛らしい。



エドゥアール・マネ
《燕》
マネさん!マネの白と黒はおしゃれの極み。
タイトルが燕、つば九郎さんです。つば九郎はどこにいるでしょうか。

もうひとつ、マネから。


《ワシミミズク》
初めは、もふもふとした物が描かれているなぁ。毛皮の小物かな?と思って眺めていたら、ミミズクだ!と気づいた作品です。
狩猟の獲物ということでしょうか。
羽根や腹部のもふもふとした毛の表現、茶と黒のコントラストが調和しているなぁと思います。


第4章
印象派の風景ーマネ、モネ、ピサロ、シスレー/
そうだ、印象派メインの展覧会でしたと気づく。シスレーさんの風景画はじわじわとよさが味わえて好きです。

第5章
印象派の人物ードガとルノワール/


エドガー・ドガ
《出走前》
競馬好きにはたまらない作品です。
お馬さんのしなやかな体も美しいのですが、出走前の騒がしさというか賑やかさや慌ただしさも感じられます。
写真の影響が感じられました。競走馬たちをある程度まとまった空間に様々な動きで描くことで、コマ送りで写真や映像を見ている感覚を覚えます。
また、視線の移動が面白い作品だなぁと思います。
←↑→と視線が移って行く気がします。
左手まとまったお馬さん、中央赤い帽子のジョッキーと上体をあげるお馬さん、本馬場かゲートへ向かいに行く2頭、左端に先頭で走っていくお馬さんと、連続性が感じられて面白いと思いました。


ピエール=オーギュスト・ルノワール
《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢》
お肌の白さや艶やかさ、血色のよい頬と唇、白とブルーのドレスがかわいらしかったです。


第6章
ポール・セザンヌ




《聖アントニウスの誘惑》
禍禍しい…青い衣がなんだか不気味。
青白い裸体も不気味。そこがまた魅力的。



《庭師ヴァリエ》
色合いや色の配置とかセザンヌらしくて好きです。親しさが伝わってきますし、リラックスしてる雰囲気が心地よいです。洒落てます。

続きます🌻