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夜中で道が混んでないから

病院まで車で1時間かからないくらい。


兄達もバタバタして

飲み物・食べ物も用意してないかも

だから、


途中で

コンビニに寄って

お茶とかコーヒーとか

おにぎりとか甘いものとか


みんなが好きなものが食べれるように

まぁまぁ結構な量を買い込んでから

向かいました。





病室にはいると

みんなが落ち着いた様子で座って

いて、ほっとしたんだけど


父のもとに向かおうとしたわたしに

兄達はそれぞれ









「僕たちも間に合わなかったんだよ。」

と言いました。









父はハンサムで

お友達からよく

さあやパパってかっこいい!」

と言われてましたけど


おじいちゃんになっても

ロマンスグレーのかっこいい

おじいちゃんでした。


純潔の日本人なんだけど

ハリソンフォードみたいだって

よく言われたのです。






かっこよくて、自慢の父でしたニコニコ



少し前から

長兄を弟わたしにとって伯父さんですね

だと勘違いしてたり

わたしが誰なのかたぶんよくわかって

なかったり

だいぶボケてましたけど知らんぷり





本当にただ眠ってるみたいに

穏やかに、少し微笑んでるみたいな

綺麗なお顔でした。

少し前に散髪もしてもらってたから

髪型も整ってたし。





家族が揃って少し時間が経った頃、

先生が入ってらして

臨終を告げられました。





まもなく

空が白み始めて

夜が明けました。