幼稚園年少さんで人種差別?ママさんの悲痛な叫び | カレーなる一族のアウトドアなアメリカ子育て

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元気いっぱいなインド人ミックスの娘と
ワンコとニャンコも登場♥

こんにちは、あいもんです。



先日、リリーさんの行っている日系の園の
クラスメートのお母さんから、
このようなメールが、
クラスメートの保護者全員宛に送られてきました。

仮名として、

お子さんの名前を Nina(ニーナちゃん)、
ママさんの名前を Emily(エミリーさん) 、
幼稚園の名前をNikoniko(にこにこ幼稚園)、
年少さんのクラス名を Kirin(きりん組) としましょう。



#### エミリーさんからのメールの和訳 ####

(読みやすいように改行し、部分的に意訳しました)


英語でのメールにて失礼します。
携帯で日本語を打つ方法が本当にわからないので。

みなさんのお子さんに、
思いやりインクルージョン(包括)の大切さについて
話していただきたいと思っています。

わたしは、ニーナの母のエミリーです。

ニーナは、木曜日にとてもつらい経験をしました。
ニーナは週末ずっと泣いていて、
今夜もわたしは泣いている娘を寝かしつけました。

なぜなら、園での自由時間に、
きりん組のクラスメートが一緒に遊んでくれるように、
ニーナは髪を黒く染めたいのに、
わたしがそれを許さないからです。

ニーナが、にこにこ園の他の園児達と
かなり違うことは承知しています。
ニーナは、カールのかかった金髪で、
目は青緑だし、日本語もあまり上手く喋れません。

でも、ニーナがにこにこ園に通う理由のひとつは、
将来、他人に対してより共感を持てるように、
マイノリティー(少数派)としてグループに属するとは
どういうことかを学ぶことです。

わたしは、にこにこ園のみんなに
ニーナの親友になってもらおうとか、
いつもニーナと遊んでもらおうということまでは、
期待していません。

でも、ニーナをからかったり、
髪の色が違うからと言って、
仲間外れにはして欲しくないのです。

子どもたちの世代が、将来、
いろいろな種類の人間をもっと受け入れることができるよう、
今回の件をきっかけとして、
(思いやりとインクルージョンに関する)重要な会話を、
お子さんと今はじめてくださいますよう、
お願いします。



メールの原文:

My apologies for writing in English - I honestly do not know how to type in Japanese on my phone.  I'd like to ask for your help in talking to your kids about the importance of kindness and inclusion.  This is Nina' mom, Emily. Nina had a very tough experience on Thurs.  She has been upset all weekend and I put her to sleep in tears again tonight because I will not let her color her hair black so a few of her Kirin-gumi classmates will let her play with them on recess.  I know Nina is very different from most of the kids at Nikoniko.  She has blonde curly hair, blue-green eyes and she doesn't speak Japanese well. One of the reasons she attends Nikoniko is learn how to be part of a group as a minority in hopes she will have more empathy for others in the future.  I am not expecting everyone at Nikoniko to be her best friend or to always want to play with her. I do hope that no one teases her or excludes her for her hair color.  Thank you in advance for starting these important conversations with your children now in hopes their generation will have more acceptance of all types of people in the future.



#### メール終わり ####




どうですか?

髪の色がどうのという、

人種差別というやつだと思いますか?

文面からみなさん想像がつくと思いますが、
ニーナちゃんは、

両親ともに白人アメリカ人です。


両親は日本に住んでいたことがあります。
日本語は得意でないようですが、
娘をバイリンガルに育てるために、
日本語の園に週5(月〜金まで毎日)で通わせています。

両親は共働きで、
送り迎えは日本人のベビーシッターさんがしていて、
その人がママ達のお茶会に代理で出席したりしています。

かあちゃんは、
前にリリーさんの誕生日会で園に招待されたとき、
ニーナちゃんがクラスのみんなから
無視されているのを見ました。

とても胸が痛くなる光景でした。

日本語でふざけ合い、
ほがらかに笑う子どもたちの輪にはまったく入れず、
ずっと困ったように口を閉ざしていました。

でも、いじめられているようではなかったです。
単に、輪に入れないから「いない人」になってる感じで。
透明人間のような。

それもまた子どもにとっては
いじめられるよりツラいかも、ですが。

そして、たしかに、かあちゃんの目の前でも、


「私の髪の毛、黒色〜!!」

「私の髪の毛、茶色〜!!」


という、子ども同士の会話はありました。

でも、白人と日本人のハーフの子が多いので、
金髪に近い子もいるし、
黒髪の子も栗毛の子達も、
「一緒だね〜♥」程度のノリだったと思います。

みんな、お父さん側の親戚は金髪の人がひとりはいると思うし。

何より、リリーさんはみんなより少し肌の色が黒いし、
アフリカ人とのハーフのアフロヘアの子も
別のクラスにいますが、
二人ともどちらかというと、クラスの中心で人気者です。

(これは、エミリーさん夫婦が
もっと積極的に園や他の保護者と関わっていたら、
わかったことだと思います。)


なので、人種や見かけと言うよりは、

言葉のバリアかな、と思います。

先生の言っていることもあまりわかっていなくて、
先生が小声で英語で指示をしなければいけないことも
多々あったので。

園では日本語で話すことがルールな中でのできごとです。


なんにしても、仲間はずれはよくないし、
リリーさんには、

「みんなと遊ばないといけないよ。
常に相手の気持ちになって考えようね。
特に、仲間に入れない子がいたら、
積極的にいれてあげてね」

と話しました。



ところで、担任の先生は、
自分の知らないところでメールがまわってしまい、
他の保護者から知らされたみたいで、
監督不行届って自責してるのか、平謝り。

そして・・・
気になる、このメールへの返信は・・・。


ゼロ!!びっくり


日本人ママさんたち、
いきなり自分の子どもを非難されてびっくりしたろうね😅

うちも、いろいろ考えさせられました。

日本語がしゃべれない子を、
いきなりフルで日本語環境に放り出したら
子どもが辛い思いをするのは
ある意味当たり前な気がするので、
それなりの心構えはあったのだろうと思うけど・・・。

子どもに毎晩泣かれたら辛いし、
何かしなければと思うよね。

英語ができない子どもと一緒に渡米された
駐在員のママさんのブログなんかは、
涙なしには読めないです。



さて、このメールがまわってから、
ニーナちゃんをみんな積極的に輪の中に入れているようです。

発言しないより、した方がいいってことですね。


めでたし、めでたしニコニコ


では、ナマステ!!