私達の今住んでいる家は、ジョンセ+ウォルセという形態の
借家です。
契約期間は2年で、ジョンセというのはいわゆる貸切状態
を指す言葉で、最初にまとまったお金を払います。
このお金は、引っ越す時にはそのまま返してもらえます。
そして最近は、プラス毎月の家賃を払う場合が多いです。
これがウォルセです。
それで私は、大家さんに家賃を振り込みする為に、月1回
大家さんの取引銀行の水協(水産協同組合)に行きます。
最寄のチャンピョン支店に行くと、私の最初の日本語の教
え子、ジンちゃんがいます。
2002年秋、高1の時に出会った彼女も、大学を卒業して、
いつしか社会人になっていました。
私は去年、水協に行った時に偶然再会しました。
その時は、本当に嬉しかったです。
その後は、銀行に行く度に会えるので、ジンちゃんに余裕
があれば少し話をしたりします。
よく銀行の景品もくれます(笑) 。
ありがたいですね。
今日また水協に行って、何気なく彼女の名刺を見て、私は
少し驚きました。
就職してまだ2年程だと思うのですが、主任という肩書きが
ついていたからです。
確かにチャンピョン支店は小さなお店ですが、彼女ががん
ばっている事が伝わってきました。
私はなんだか嬉しくなりました。
実は、彼女は商業高校出身です。
それで地元では、正直言うと、勉強が嫌いな子達が行く学
校みたいな認識なのです。
でも、やはりそんな事で、子供を短絡的に判断してしまうの
は良くないことだと思います。
彼女は、高校時代の友達二人と今でも連絡を取り合ってい
て、ごくたまに会ったりもするそうです。
まいこちゃんは、今ソウルでコンピューターグラフィック関係
の会社に勤めていて、オーちゃんはキョンジュで大学(日本
語科)に通っているそうです。
出会った当時は、新米先生だった私を困らせたりもしたけど、
三人とも、みんな私の可愛い教え子達です(笑)。
考えてみれば、出会ってからもう6年半もの月日が流れたん
ですね。
その間に、彼女達はすっかり成長して、それぞれの道をしっ
かり歩いています。
私はそんな彼女達を見ながら、あらためて時の流れを感じて
います。
そして私の6年間はどうだったのかなと、ふと思いました。
私はちゃんと前進しているのだろうか、もしかして後退しては
いないのだろうかと(汗)。
いつもがむしゃらに進んできたけど、たまには自分自身を振
り返って見ることも必要だなと思いました。